自分の物語を書籍化、そしてゆくゆくは小説家になりたい方は数多いる。
主人公はそれを諦めようかと思っている時に、自分と同じように小説を書いて、小説家になる夢を持っている少女と出会う。
二人は投稿サイトに登録してみることになり、切磋琢磨して夢に向かっていく。
そりゃ、現実は簡単にはいかない。
小説家になるにはまだ道のりは長いし、それでも彼女はアンソロジーで書籍化されたり、主人公は出版社に勤めるようになったりと少しずつ夢に向かって歩いている。
それは二人とも小説を書くのが好きだから。ただそれだけの単純な理由。
でもその理由が全てなんだ。
主人公と彼女がいつか娘さんに本を読ませることができるといいなと思わずにはいられない。
レビューを書く時の最初のひとこと紹介の例文として、
「物語を愛するすべてのひとたちへ…」
とあるのですが、今回はそれをそのまま!?というくらい少し変えただけで使っちゃいました。笑(怒られる?!)
でも、その言葉がピッタリなんです!
こちらは小説家になりたい男女の物語なのですが、その中に出てくる言葉の数々は文章を書いている全ての方々に響くのではないでしょうか?
特に拙い文章をカクヨムにて書いている私にとっては、読みながら「それでもいいんだよ」と優しく背中を押してもらえている様な気持ちになりました。
『小説を書くことはもっと気楽で良い』
その後に続く言葉にも「ありがとう」と言いたくなるような優しい優しい物語です。
最後に作者さんが書かれているメッセージ。
これもまたとても素敵なのです。
物語を書いている方は勿論、今何かで立ち止まってしまっている方、迷っている方、そんな全ての方々にオススメしたい物語です。