終点まであと三分

作者 肥前ロンズ

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★★★ Excellent!!!

電車の中で、急に手を繋いできたイケメン。一歩間違えれば不審者と思いかねないですが、なぜか嫌な気持ちにはなりません。イケメンだから?

そもそも彼はどうしてこんな事をしてきたのか。それから話を始める二人なのですが、彼が何者なのかはさっぱり分かりません。主人公は。
ですが読者である自分は、読んでいるうちにだいたい想像がつきました。察しの良い方なら、主人公と彼との関係に気づく人も多いかもしれません。

ではこれは、簡単に展開の読めるような底の浅い物語なのか。違います。むしろ先に真相にたどり着た状態で読んでこそ、この話の真の魅力が見つかるのかもしれません。
察しの悪い主人公の言葉や思いをもどかしく感じたり、時には声をあげて突っ込んでみたり、鈍感な女の子とそれに振り回される男の子が好きな方なら、読んでいてニヤニヤする事間違いなしです。

そして最後に、主人公が察しの悪かった理由が語られるのですが、そこでもドラマと笑いが待っていました。

★★★ Excellent!!!

夜の田舎町を走る列車の中。主人公の女性は、頭にハテナを浮かべていました。
隣の席に座っているのは年下の、大学生くらいと思われる、まるでどこかの国の王子様のような、外国人のイケメン。そして何故か二人は、手を繋いでいた。

面識は無い……はずです。それなのに何故か手を繋いできた彼。イケメンに手を繋がれるというこの状況、ドキドキすれば良いのか、それとも変な人がいると警戒するべきか?

イケメン君はどうして手を繋いできたのか。真相は彼の口から語られますが……ヒロイン察し悪すぎ!
彼が何を考えてこんなことをしたのか。早く気づいてあげてって、思ってしまいました。

見知らぬ彼と列車に揺られながらの、不思議な一時。一途な男の子が好き、鈍感女子は見ていて面白いと言う方に、是非読んでもらいたいお話しです。