ミーシャ

一行目から最終行まで、ここまでピシりと芯が貫かれ かつコンパクトな小説論にお会いするのは、初めてです。 「簡単だよ」と言われてやる気になる人と、 「難しいよ」と言われて熱を上げる…続きを読む

"男性と女性が一人ずつ、結婚をして子どもを産み、育てる。 これが大きな社会で想定された、"適切な"　家族モデルであって、 これと異なるモデルで生きて行くのは当然に難しい" そんな…続きを読む

少年がお風呂の中で聞いた歌声はだれのもの？ お湯をつたって、プールを伝って、 大きな大きな海に、つながる心。 クジラのもぐる深い海と夜の星空。 まっくら闇の中でも、なぜかあたた…続きを読む

ドキドキとして、勇気づけられる。
『ああ、そうか』と、目の覚めるような。

澄み渡った大空のような包容力に、クラリときます。
是非に。

竹林に立ち、まっすぐ上を見上げるように 誰かを想う気持ち。 昔話の『かぐや姫』を引いて描かれるお話は その柔らかな衣擦れの音と、青竹の香りまで運んでくるようで 満ちては欠ける　…続きを読む

人を見た目で…というのはよく聞く話ですが じゃあ、『誰かの "本当" を知るのは　どうしたらいいのですか？』 という問いに答えられる人は、 案外、少ないのではないでしょうか。 …続きを読む

日々の生活で、ふとたちどまり、 何かを本質的に問う習慣を身に付けるのは、簡単ではない。 なぜならそれは単に"メンドクサイ"ことであったり、 "ストレス"を感じる過程を、伴うから。…続きを読む

介護業界が、純然たるサービス業界なのかという疑問に 応えてくれる作品だと感じる。 介護従事者、施設職員、それにご利用者「様」。 サービスの受益者と提供者との間に 情報交換の上で…続きを読む

「水色のルーラー（定規）」 この 1 word がどこまでも切なくて 青春の熱量までも一気にさらって行きます。 移り変わる街並み、空の色。 情感あふれる描写に、胸が高鳴りまし…続きを読む

一人でいる光景。

「外」を観て、
そして、自分の想いを確かめて。

主人公の耳にも「聞こえている」雨音と、
感情の機微が、まるでリンクして

なんだかとても
心地のいい作品です。

平らかでない人生を生きる、
一人の男の姿。

語り手の女性の視点、立場が、
何とも言えない、作品世界の味わいを、
惹き立てているように思います。

是非に。

傘の下、透ける夜の灯、雨粒、隣に立つ人。 ひとつひとつの表現が、 まるでそっと編まれた、蜘蛛の糸のように繊細で ふるふると心に滲みてきます。 青白く澄んだ、小さな光の海が、目…続きを読む

クールな東京。その心象風景が見事です。
たしかに、僕も同じことを思いました。

二人の"女性"との関わりを介して得た、
一つの兆し。

自身の住まう「地」の感触を知って見上げた空は、
とても、きれいだったのですね。

歳を重ねていく実感と、"変わる"
周囲の見えかた。
結びの言葉に、強い勇気を貰った。
呼吸が楽になる、こんな作品をもっと読みたい。

キーワードは「歴史」
結んで　ほどけて　不完全なまま　流れていく
風にたなびく　リボンのように
指に　からめとりたい時間の　
残酷なほど　正確な刻みの音が　聞こえてくる気がした

死に寄添う、かぎりない静寂と、甘やかさ。
なにひとつ
無駄のない筆致に、息がとまりそうです。

自分の末期を想いました。

破格の広がりの可能性を秘めた要素に満ち満ちていて、
おそらくもっと贅沢な紙幅を得ると
何かが起きてしまう！

日々の軽作業にかかる "私的"愛。
いいですね！
私も明日から使ってみようかな～

母の時代、色付きのヒヨコが売られていた
という話をすぐさま思い出しました。今でもあるのかもしれない。

愛玩動物と人間の間の
無くならないテーマが描かれています。是非。

繰り返される 「甘えたこと」という自己分析。 恐れ入ります。 「こうでなければならない」に抵抗して「自分」を貫く。 選ばされたのかもしれないし、選んだのかもしれない。 普遍的な苦…続きを読む

このお話の投稿期間を見ました。 まだ連載中とあります。 そして考えました。 人生でただ一度の重大事に際して、 自身と周囲の有様を語り続けることが、果たして可能か。 とてつもなく、心…続きを読む

生々しい描写が過不足なく『蛙坂絨毯』たる
内容を語ってくれる。
読者に主人公と同じ感覚を抱かせてしまうこの作品。
"分かっていたのに…。"
消化できない何かが残る作品が好きです。

主人公の衣食住が
読んでいる自分にも沁みる作品っていいですね。
相棒の描写もイイ。

冒頭がたまらなくて
こっちまで泣けてきそうです。

繊細な心の綾が透けて見えるようで
読み進めるのが少し怖いくらい。

主人公の陥った状況と心情を理解するための
描写がきちんと押さえられていて、心地良いです。
情熱は、どの刹那も無駄になりはしない。
それは自分だけで判断してはならない価値なのですね!

彼の身に起きたこととは裏腹に、
その後の反応がなんだか可愛らしくて
素直だなぁと思ってしまった。

的確な怒りのポイントに、ギュッと心を掴まれます。
たくさん頷きながら読んでます！

このサイトと長い”お付き合い”を していくための「良き心構え」とは何ぞや？ 読むことと書くことを 悩みつつも「知る」ことによって 「まだまだ上達させたい」と望む方たちへ宛てた あ…続きを読む

現代の情景がありのままに
徹頭徹尾、「聴く者」の心を捉えます。
もっとたくさんの人に読んで戴けますように。

シンプルかつ直球です。

問題は行く末ではなく、途中であったのだと
読み終わって気付きます。

福井に所縁のあるため思わず。
こんなに愛を持って描いてくださると嬉しくて敵いません。
文化ですね。
人々の暮らしぶり、しみじみと美味しく読みました。

素敵ですね！
生徒といっしょに世界を見ている先生。
りんごから始まり海へつながる。
wonderful!

自己紹介文からはじまって筆者に好感。

どんな批判的精神も知性に彩られ、活字が生きてくると
読む方はたまらないですね。

奇抜に落ちない設定、
揺るぎない価値観と、それに沿った語りがテンポよく、さらっと読める。
主人公は日本人、それがよく分かる。

あまりにも真に迫っていて 完全に飲まれました。 作品タイトルの含意より、主人公二人は たしかに”異様な”情況に陥っているのかもしれない。 ただ、読めば読むほど これはわが身に起…続きを読む

読んでいて好感が持てました。現実を見て、いろんなことを考えるって、シリアスで楽しい。

作品の空気に透明感と暖かさがあって好い。
sovietの話だからではなく、sovietを好きな人間の話だから
なのだと思う。

二人の本棚のチョイスが、とにかくキマッていて好い。

求人のちらしを見ていて疑問に思っていた世界の一端を、確かに目撃できました。ありがとうございます。