星食いリアロー

作者 柚緒駆

26

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★★★ Excellent!!!

子どもを相手にしていると、子どもって、リアルとファンタジーの境目に生きていると感じていることが多々あります。
この作品の主人公も、そのような少年でした。
お風呂やプールいうリアルな場所から、君彦は「耳をふさぎ、右目だけ開ける」というちょっと変わったポーズでファンタジーの世界を見てしまいます。
君彦はリアルからファンタジーを何度も何度も行き来し、終盤では最大の困難を乗り越えていきます。そのドキドキ感を私たちは読みながら追体験することができます。息苦しさも、海の深さも、ヤトウクジラたちの大きさも、その児童書らしい豊かな描写で私たちに感じさせてきます。
君彦とともに、私たちも海へ行くことができる、そんな作品です。

対象とするのは小学低~中学年でしょうか。もちろん、大人だって楽しめる作品です。
図書室に置いてある、ドキドキとする冒険ファンタジーのような、素敵な物語です。
ヤトウクジラたちと共に、私たちも君彦と共に海を覗き見て、スリルやワクワクを感じてみてはいかがでしょうか。
おすすめです!


★★★ Excellent!!!

少年がお風呂の中で聞いた歌声はだれのもの?

お湯をつたって、プールを伝って、
大きな大きな海に、つながる心。

クジラのもぐる深い海と夜の星空。
まっくら闇の中でも、なぜかあたたかくて
嬉しくなってしまう、キラキラの秘密。

子どもの頃、たしかにこんなふうに世界が近くにあって
そこへ通じる、自分だけの秘密の『鍵』がありました。
おすすめです!