水永なずみ

　少年は天才召喚士。世界を救うべく女神を召喚しなくてはならない。責任重大！ 　成功……した。しかし、女神は下着姿のJKだった！　自分の美貌に120％の自覚あり！ 　そして二人は…

「これほど惨めな想いはありません」 一人の女性が独白する可憐な恋とその破滅。 彼女は何を夢見て、何が彼女の希望を挫いたのか———

　夜だけが、その少女の世界の全てだった。 　その少女は、日が沈み空が紺碧に染まっていく頃に目を覚ます。孤独な少女はその箱庭で、草花や星月を愛で暮らしていた。歌い、祈りを捧げながら…

　自由奔放、豪放磊落。フィクションでわりと見るけれど、現実では意外と見ない人物である汐原志映浬。何故か彼女に気に入られた零時は、夏休み中であるにもかかわらず呼び出された。この暑い…

美少年と非モテ男がヨシキリザメに取り憑いて生まれた「怨霊ザメ」が、カップルを食いまくり聖夜に恐怖をプレゼントする！ その頃、友人を亡くした中学二年生の葛城結乃は、その友人の姉に誘…

あの地とこの世のはざまを舞台にした、ちょっと不思議な物語。 切ないお話ですが、気分転換したい時に、ぜひどうぞ。【短編4300字】 冬の海。たそがれ色の砂浜で、アオイは胸が高なる…

おばあちゃんの家に、私はよく行っていた。何も喋らず、ただ、居た。

誰の手も借りる事無く気高く咲く花がある。 彼女はその花の様になりたかった……。

潔癖気味の保育士である私と 同じくきれい好きの園児の彼女 ある日、綺麗好きの園児は、靴をペンキでべたべたにしてやってきた。

とある女性の、事件と恋に関する証言記録。 ─── 【御礼】 ミステリーランキング週間9位/日間5位ありがとうございます。（それぞれ、2022/04/13、4/15付） ◯ …

　降り続く、憂鬱な雨。 　そんな中、脳天気な幼馴染の声が聞こえる。 　――「ねぇ、一緒に神様の飴を探そうよ」

大学、辞めるかも。 男は隣人の女から相談される。 仕方ないかと、男は思う。 止める義理はない。止めたい理由はあっても、そんな関係じゃない。 ふたりはいつものように、ベランダで言葉…

秋の味覚といえば、おいもです。 これは、おいもにまつわる、ほんの小さなお話です。

「梅」にまつわる友愛の物語。自主企画【画題で書き初めしてみませんか】がヒントになって生まれたショートショート。まず「梅」をモチーフにしようと決めて、タイトルを「玉骨（ぎょっこつ）…

十歳にして轢き逃げに遭った少女が、転生先で家庭教師に恋をするお話。 主人公の一人称は私ですが、ジャンルとしては、僕が先に好きだったのに(bss)かな、と思ったのでタグをつけまし…

おっちゃんと少年たちの友情。

夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。

ただ隣に居られたらいい。ずっとそう、思っていた。

長く続いた争いを止めた一人の魔女は、再び起きるであろう争いを防ぐために『イロ』を人間に与えることにした。

私が先輩に再び会うための物語

とある茶屋。 うるさいおじさんが絡んできた。

「再燃」の経験、ありますか？ 女子高校生の彩羽は学校の帰りに、小学校時代に好きだった新川零斗をインスタで見つける。 変わっていなかった彼と彼への想いが再び燃え始め、会いたいと思…

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過】 中学生になり、演劇部へ入った結衣と颯太。都大会を二カ月後に控え、練習にも熱がはいる。 そんなある日、下校の途中で颯太は……。 …

※これを書く直前、作者は夏目漱石の作品を読みました。影響を受けやすい作者です。ああ、この人漱石好きなんだなぁ、という温かい目でご覧になってあげてください。

遠くに行って会えない「君」に会いたい「私」の物語

心理サークルに所属する小野 翔真「おの しょうま」はサークル設立者の風野 美空「かぜの みく」からいつものように心理の話しを聞いていて放課後を過ごしていた。 そんなある日、…

叶わぬ恋を想い続けるのは決して不幸ではないと語る女の真意とは……

少年時代の夏の日、田舎で出会った少女との、ほんの数日の友情の思い出。 夏の日射しと、幼さ故の無力さに翻弄された、二人の子供の物語。 幼少時代の夏の余韻と、ノスタルジーにまみれ…

　時は大正時代。とある日不思議な笛の音色に導かれた青年、宮森司は、満開の桜の下で天女のような絶世の美女に出逢う。どうやらその美女は桜の精霊らしくて……。 　これは桜の精霊と優しい…

原稿用紙23枚。 競作小説企画【 Crown 】参加作品でした。お題は「群青」。

　イタリア南部の町ネアポリスに屋敷を構える貴族の兄妹はある日、不幸な事故が原因で両親を失う。母は妖精からのお告げとして遺言で、家の跡継ぎは自分と同じくらい美しい娘を娶るよう告げた…

ある夏の日、海の家を経営する水瀬一秋は、砂浜で一人の女の子に出会った。訳あって二度と女性は雇わない、と決めていた彼だったが、勢いに押され一日だけ彼女を雇うことにする。――そして、…

地球とは多次元の並行世界にある世界、ワバ国では賭博が合法化されており、ニロリンチという日本でいうチンチロリンに似た賭博の世界大会が年に一度行われている。 「俺は運を味方につけた…

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過作品】 たったひとりの家族だった祖母の言葉を胸に、アメリカで大学生活を送る日本人留学生・ヒロウミ。大学のカフェテリアで出逢ったア…

この世界の何処かにある、死と退廃が蔓延る街。男はそんな街で生まれ育ったが、そんな街に嫌気が指し、外の世界への想いを日々募らせる。 ある日一人の女を助け、クロと名付けられた。彼女と…

秋の学園祭の準備に追われていたわたしは、ふたりの少女から突然恋愛絡みの頼みごとをされる。 ギスギスした空気の中で一方的に話を聞かされている途中、部屋の中に潜んでいるもう一人の存在…

学校に来ていないクラスメイトを巫女の姿で発見。彼女はこちらを認めるなり、全力のグーパンをかましてきた。しかしそれには理由があって……。日常に潜む「悪意」を祓う巫女と、彼女を見てし…

男は妻子を守るために動く。 その過程で罪を犯そうとも。

月を売ってくださいと頼まれた少女のお話。 「小説家になろう」にも投稿しています。

世界では聖夜の在り方が一変し、もはや聖夜と言う概念の本質を知る者が数えるほどになっていた。 そんな中、とある地方のとある場所—— 一匹の立派な体躯と大角を誇るトナカイが豪勢なロッ…

ふと気づくと電車に揺られ、見知らぬ町に降り立っていた。「水」を巡る漫歩の終わりに辿り着いたのは……。◆ 出身地でも生活圏だったこともないからこそ書ける、そぞろ歩きの記憶から探り当…

港町に住む少女の日常。

人間のすでに死に絶えた世界。アンドロイドの少年はひとり、廃墟をさまよい、玩具を集め、遊びつづける。少年が関心を持つのは、玩具と、造り主のエイン博士と、そして、ホログラムの熊だけだ…

僕はビルの屋上から飛び降りて死んでしまいたいのに、自称『神さま』の少女がしつこく絡んでくるんです。

僕のこと、覚えてますか？

異世界転生者によって一度は完結した世界。ソコを乱すメアリー・スーを殺すためのモノガタリ。

時は〝暴力〟と〝欲望〟が統べる混沌とした世界。 そこに〝秩序〟や〝法律〟等はなく、人々を〝支配〟するのは〝武力 〟による統率のみ―――― 上級食民だけが良い物にありつけ、そ…

『誕生日に、バースデーケーキが、 一度も出た事が無い、家で育った。』 母子家庭、団地暮らしの、三人の子ども達。 ある日、母親が失踪し、子ども達だけが、取り残される。 生活費…

この世界の原動力マナは、その昔、大精霊が世界創造した際の産物だとされている。 人々は溢れでるマナにより不思議な力、魔法によってそれぞれの地位や文明を築いていた だが世界を１か…