個人的には僕の感覚と著者の意図が異なっていて面白かった本作は2回読んでほしい1回目は普通に、2回目は疑いながら読んでほしいこれは真実の愛を巡る切ない物語しかし、これは果たして本当に切ないものだろうか?物語の行く先はあなた次第
嫌悪的感情をむやみやたらに描写するのではなく、また淡々とし過ぎてもいないのが、語りの手の豊富な語彙によって、叙情的な味わい深さがある。「他人の不幸は蜜の味」という言葉を彷彿とさせるような興味関心をそそられる。否定なき愛と否定ありきの愛には、似て非なる、それでいて共に一途な思いを垣間見せる。
私も西浦君の気持ちはわかります。同じ匂いのする男性なので!痛い程気持ちはわかりますが、そんな素敵な女性に俺なら寄りかかるかな!?とにかく、とても綺麗な小説です。感銘を受けました。是非皆さん一読してみて下さい。
大学生の恋物語。そう言ってしまうと特別な何かがある訳ではないのですが、文章力で魅せられる作品でした。学生ならではの砕けた言葉ではなく、あえて純文学にする事を選択した事に面白さを感じました。マーガレットの比喩や、言葉選びがとても綺麗。終始、とても美しい印象でした。
窓辺に咲くマーガレット。これに秘められた比喩が実に深いです。2人の大学生の恋愛と主人公の心情を丁寧に追いかけながらその比喩の意味を読者に問いかけてきます。その意味を知り、ラスト、私の心には、一輪の花が咲きました。
ただ想うだけが、どれだけ難しい事なのか。同じ幸せの中にいて、何故同じ幸福を味わえなかったのか。一人の女性の独白でそれらが書かれてます。すれ違う心が、どこかで握り合って欲しかったですね。
大正から昭和序盤の文豪風の文章で把握し易く情緒の訴えかけが理解できた。 それにしても、つまらぬ男がいたものだ。こういう手合いはこの世の果てまで恨みがましい面をしてぐちぐちうじうじ愚にもつかぬ台詞を宣い続ける。 主人公がお気の毒。
読ませる文章。特に心理描写が卓越していて、読み終わった時に「すごい……」と呟いてしまいました。上には上がいる。そのことを改めて感じる作品でした。すごい……。
まず、最初に言葉選びがとても丁寧。ストレスフリーで読み進められました。作中にも出てきた「燈篭」、太宰っぽさがありますが、マーガレットという独自の切り口が目新しさを感じます。「斜陽」のような心地良さと「人間失格」のような陰鬱な心理描写が最高。
文学調に語られる本作。マーガレットとは何か、マーガレットはなぜ散ったのか。それも含めて最初の編で覚えた違和感は読み進めていくにしたがってちゃんと着地するので最後まで読むのが吉。他人に愛されることと他人を愛することは果たしてどちらが幸せなことなのだろう。それはそれとして、この主人公はちょっと怖くてゾクリとします。
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