不器用な愛の形は、まさに儚きマーガレットの如し

嫌悪的感情をむやみやたらに描写するのではなく、また淡々とし過ぎてもいないのが、語りの手の豊富な語彙によって、叙情的な味わい深さがある。

「他人の不幸は蜜の味」という言葉を彷彿とさせるような興味関心をそそられる。

否定なき愛と否定ありきの愛には、似て非なる、それでいて共に一途な思いを垣間見せる。

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