このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(166文字)
短編でヤンデレを語るとなると、時としてテンプレに陥ちがち。しかし本作では、それぞれのキャラの反応が巧みに描かれていることで、短くも中身の詰まった物語に仕上がっている。論争というのは、いわゆる議論と違って、お互いの主義主張がぶつかる状況を指すが、それをしっかりとストーリーに組み込めているのが魅力的。作者の意見表明としてではなく、キャラの個性として機能しているからだろう。ヤンデレ本人と対峙してからの今後が気になる、優れた導入だと思う。
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