読ませる文章。特に心理描写が卓越していて、読み終わった時に「すごい……」と呟いてしまいました。上には上がいる。そのことを改めて感じる作品でした。すごい……。
関西出身、鉄道の街在住。 関西弁と標準語のバイリンガル。甘党で鉄道制服フェチ。 調子が良いときは一日中執筆し続けているが、調子が悪いときは一年近く書けなくなる…
窓辺に咲くマーガレット。これに秘められた比喩が実に深いです。2人の大学生の恋愛と主人公の心情を丁寧に追いかけながらその比喩の意味を読者に問いかけてきます。その意味を知り、ラスト、私の心には、…続きを読む
ただ想うだけが、どれだけ難しい事なのか。同じ幸せの中にいて、何故同じ幸福を味わえなかったのか。一人の女性の独白でそれらが書かれてます。すれ違う心が、どこかで握り合って欲しかったですね。
大正から昭和序盤の文豪風の文章で把握し易く情緒の訴えかけが理解できた。 それにしても、つまらぬ男がいたものだ。こういう手合いはこの世の果てまで恨みがましい面をしてぐちぐちうじうじ愚にもつかぬ台詞…続きを読む
文学調に語られる本作。マーガレットとは何か、マーガレットはなぜ散ったのか。それも含めて最初の編で覚えた違和感は読み進めていくにしたがってちゃんと着地するので最後まで読むのが吉。他人に愛されること…続きを読む
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