皐月あやめ

　私は貧乏神だ。お気に入りの『アスミ』の家へ向け、現在は帰宅途中。 　小銭をドブに落とさせたり、家電を故障させたり、そうやって家計を圧迫させていくのが私の持つ力。アスミのお小遣い…

昭和の初め、華族の娘節子に断れない縁談が舞い込む。政略結婚が当たり前の環境ではあったが節子は使用人の良太と恋仲になっていた。 良太は縁談を受けるように節子を説得するが、節子は二人…

　橋本梨乃は「落ち着きのある大人の男性」を理想のタイプとしていた。そして常に出会いを探していた。 大学のサークルを通じて佐藤隆久というまさに理想の男性と知り合う。大人の彼に見合う…

人間の言葉を話す猫「ハイデルベルク」と、その飼い主「かのこ」の心温まる物語。

　私はツチノコ。ちょっとした暖を求め、山奥にある一軒の家へとお邪魔した。 　だが、すぐに人間に見つかってしまった。「ツ、ツチノコ？」と叫び声を上げ、その家の父親や母親、息子や娘、…

私（魚崎依知子）は十一月下旬頃に某投稿小説サイトへモキュメンタリーホラーを投稿した。 今回の一件は、それをきっかけに降り掛かったできごとをまとめたものである。 --------…

　俺たちは遭遇してしまった。『雪女』が人を殺してしまう場面に。 　「このことを誰にも言わないで。でないと、あなたたちの命はない」 　そう命じられ、ひたすら沈黙するつもりでいた。…

可愛がってた弟が婚約者を連れて挨拶にやって来ました。 そんな日のお話です。

古い蔵の話。 ※「小説家になろう」との重複投稿です。

年越しそばを求める客が集う小さな蕎麦屋『藤庵』。しかしこの店、ただの蕎麦屋ではなかった！ 『時間を操る蕎麦』や『蕎麦アレルギーの500歳男』、さらには『違法蕎麦を取り締まる謎の客…

　主人公の「俺」は雪の降る夜に死体を埋めるために山に入る。 山岳部出身であるためで普通では入ることが難しい場所を探し出し、「完璧なアリバイ」を作り死体を埋める。 　そこまでは計画…

※この物語はフィクションです。登場する人物・地域・名称等は実在のものとは関係ありません。

あいつがおれに「嫌われてる」って、どういうことなんだ……？

小学生女子の恐怖体験。最後まで読んでいただければ……。

ごめんなさい、いたなんて、知らなかったので（笑）。

ショートホラーです。お楽しみください。

入院している祖父を見舞った私は、あの臭いがするのに気が付いた。

　黒い服の少年が、顔色の悪い青年の真後ろをついて行く。 　さらに灰黒色のローブを身に纏う男が現れても、不審がる者は居ない。 　黒服の少年もローブの男も本来、人間の目には映らない存…

闇バイトって、裏で流行ってますよね👻 危ないからダメですよぉ 今では様々なパターンがありますが、少し前の「闇バイト」と言えば「治験バイト」ですね🎵 海外では問題なく流通してい…

注意事項、問題用紙、そして、恐ろしい解答……

主人公の礼奈は幼馴染みの雄一が好き。しかし自分に自信がなく告白できない。 修学旅行で訪れた神社で恋愛成就の「闇祈願」を実行する。決してオカルト的なものではなかったはず。 雄一も礼…

注）タイトル「今際の閉ぢめ」とは「今際の際（きわ）」つまり「死にぎわ」の意味で使っております。 両親の離婚により父親に引き取られた小学生まゆ。 父親には新しい恋人ができ、…

　俺は、本気で喜んでいたんだよ。俺の書いた小説の文章が『国語の問題』に使われるって。 　そして今日、問題用紙が届いた。もちろん、俺は興奮してそれを読んださ。 　前々から確かに、…

老人と男が交わす会話がほぼすべての不条理系ホラー。 没入感を意識した作品ですので、是非とも、この少しだけズレた世界にダイブしてみてください。

生まれつき心身が不自由な喜助が、突然学校に乗り込んで子どもを連れさった。喜助は追い詰められ、村の男衆に殺されてしまう。 喜助の謎の行動の意味とは。

父が亡くなってから、我が家では奇妙な食卓が始まった。

学校で起きた怖い話。

また就職に失敗した。 二月の深夜、俺は当てもなく車を走らせる。そこで出会ったのは一匹の猫。 これは他人にとっては何てことのない、つまらない話。けど、俺にとっては大切な一夜の話。

あなたは私の、永遠の夏でした。

娘を亡くした父親が、遺された牡丹を育てる話。

少し先の未来、人類が二つ目の月を作った頃の話。

3分で読めます。隙間時間にどうぞ。 【あらすじ】 妹からの「早く帰ってきて」という緊迫したメールを受け、急いで家に帰った僕。そこには、妹の友人ユノちゃんの冷たい亡骸と、涙にくれる…

-NO MUSIC NO LIFE- そんなキャッチフレーズが似合った1990年代。 歌うことが大好きだった女の子、「シオン」はある事がきっかけで歌うことをやめてしまった。そんな…

　俺は赤ん坊として生まれ変わった。母親の名前は蛍子。 　だが蛍子の奴、俺が子供らしくないから不気味だって言って、川に突き落として殺しやがった。 　そして、俺はまた生まれてきた。…

　一田和樹さま主催、第３回無貌賞「わたしの発狂日記」に寄せて書いた作品です。 　結果、『大賞』をいただきました。 　（あらすじ） 　その日記は『ヒトを喰う日記』だとされる。そこ…

冴えない自分に自信を持てないミカは、中途入社した会社で一番素敵な上司・藤宮拓也と付き合い……そして別れた。原因は、拓也のミカに対するＤＶ。そんな中、ミカは、同期のカスミが拓也を狙…

そんな時は、何かが、貴方を狙っているのかも知れません。

鏡は昔から、魔除けの道具として使われていました。

少女に尋ねられる。 「この祠って、壊したらどうなるの？」 祠壊し文学参加作品。 短編連載したいなー、と思っているものです。 描写は少ないですが、念の為に残酷・暴力レイティングつ…

この館では、生首たちが成仏するその時を首を長くして待っている。 #novel首塚2024 に寄せて書きました。 選択したお題「舘」

東北地方の山奥に佇む忌み地──奥森 そこは地蔵山と呼ばれ、禁忌の土地として忌避されていた。 いったいこの地はいつから忌み地となったのか、知る者はいない。 人ならざるものの穢…

　俺はお菓子が大好きだった。会社の帰りにスーパーに寄り、お菓子のコーナーを見る時間を愛していた。きの〇の山、チョコ〇ーんぱん、コア〇のマーチ、ベ〇ースターラーメン。みんなみんな、…

　あの晩、わたしたちの村は全滅した。 　でも、わたしたちは現在新しい『体』を得ている。『生まれ変わり』を経験し、また動くことも話すことも出来ている。 　そして今日、四人が集まった…

犀川ようさん主催の自主企画。 「エッセイを書きましょう2024」のために書きました。 人生初エッセイです。

携帯番号を変えたら、前の持ち主宛ての連絡が来る――。 一人暮らしの部屋から、なにかをかじる音がする――。 表題作「ショートメール」などホラーっぽい掌編を格納していきます。 不定…

職場の後輩にせがまれて、面白い話をすることにした。 彼女は怖い話が苦手だというので、怖いような、それでいて結局は怖くないような話をしてやることにした。例えば、小学生の頃のトラウマ…

お盆の時期に、怖くない実話でも。 下記に参加。 【公式自主企画】怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語 https://kakuyomu.jp/user_events/16818…

ファミコン版ドラクエ３の思い出です。