概要
色んなとこで色んな奴らが無双してる。無双モノ、どんだけ飽和してるんだ!
俺は異世界に転生した。現代知識を持つ俺は、間違いなく『無双』できるはずだ。
大活躍。チートすれすれのハッピーライフ。誰もが俺に注目する。
……そのはずだった。
何なんだ一体。周りの奴らは誰も彼も、何かの特殊な技能や知識を持ってやがる。
どこかに、何かないのか? 俺でも無双できる何かが!
大活躍。チートすれすれのハッピーライフ。誰もが俺に注目する。
……そのはずだった。
何なんだ一体。周りの奴らは誰も彼も、何かの特殊な技能や知識を持ってやがる。
どこかに、何かないのか? 俺でも無双できる何かが!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「無双」という絶対的な先入観に侵された主人公に待ち受ける未来とは……
「人生ってのは『無双』できなきゃ意味がないんだ」
ファンタジー小説ではよくある定番フレーズですね。
この物語では『無双』という絶対的なイメージが主人公の俺のメンタルを加速的に削り取り、次第に追い詰められていきます。
異世界に転生しても悲しいくらい無双できないという世知辛さが如実に描かれた本作。
この世界で何か無双できる余地はないか。本当に何も残されていないのか……その隙間を埋めるがこどく可能な限り探し求めるのです。
果てはニッチの分野まで……
ちょっぴり厭世的で感傷に浸るシーンには当事者意識で共感してしまいますね。
そんな時は空を見上げてみよう。
雲の流れる様子は、とても綺麗だか…続きを読む - ★★★ Excellent!!!双べられないなら 重ねればいいじゃない み▓を
本作は、〝現代知識チート転生のテンプレ〟を風刺したコメディ、だと思います。
主人公は転生先で転生前の知識を用いて無双しようとするのですが、その目論見はうまくいきません。
それは────(※以下は、本篇にて)
繰り返しシチュエーションのギャグです。
ここでもう面白いです。
しかし何故か、私には人の中で生きることへの寓意でもあるような印象を受けました。
〝どこまで行っても上には上がある〟
なにせ、どの分野であれ一番の人は一人きりなのです。
その他の人は厳密に言えば全員、無双など出来ない。
優勝劣敗の原則です。
世界を移って替えても自分は変わらない。
しみじみと考えてしまいました。
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