幻中紫都

祇園ナトリが語彙力をつける為、手元にある言葉辞典から一つ一つ小噺を書いていく日記の様なものです。 ルールは一つ、最初の文に選んだ単語を使う事。それ以外は法外なので文体も視点も何…

※この作品は続編となります。 　変えることのできない性質と結末を知りつつも、果てるまでの道は自由と手を繋ぎ直した志乃と芳親。改めて麗部直武の旅路の供をするも、直武の結末もまた近…

ともかく徒然に、「好き」なものについて語りたい。 そういうもので自分はつくられている。 「嫌い」なものについては語らない。 沈黙は金、そういうことだ。

人は皆、蝶を抱へて生くるもの。浮世は儚し、されど美し。 人の悪夢が「黒蝶」の姿を取る世界。その蝶を喰らう「浮橋様」という存在。そして、「浮橋様」に仕える者たちの物語。 主人公…

　みんながアッと驚くモノ、即ち『フシギ』を探し求める三人組(ユウ、あき、トオル)。そんな彼らの探しモノは、たった一日で見つかってしまった。宝石岩の中で眠っていた少女、シェイを見つ…

のんびり創作活動をしている筆者の寝言。 創作との向き合い方や、筆者の創作の仕方、あと性癖発表会。 こんなやつもいるんだぜ、というエッセイとなります。

数千年を重ねた歴史の果て、革新的な新エネルギーによって発展を遂げた世界、エルゼノア。 資源枯渇と度重なる戦争によって大地は汚染され、人間は、遥か天空までに及ぶ高層建築の上に築かれ…

《死天使》の二つ名を持つ美しい少女・ナタリアは、帝国軍の保有する最凶兵器、暗殺人形。兵器として育てられたナタリアはこころを持たなかった。 ──けれど。 《死神》の二つ名を持つ…

二人の人間を紐で縫い合わせ、一人の化物を生む、非人道的な魔法がある。理性も言葉も忘れて人間を襲う化物は『魔女』と呼ばれていた。研究者が切望し続けているのは、自我を失くした失敗作で…

　かつて「ニホン」と呼ばれていた島国で突如発生した「オニ」という人間を喰らう不可視の化け物。それは瞬く間に世界中に魔の手を広げ、人類の安寧は一瞬にして崩れ去った。 　そうして世…

昔々……そう始まったのは、全ての始まり 夜遅くにバイトから帰宅し、電気をつけると、いつも通りの日常が一変していた。自殺した母親を殺すはずだった男に、澪依華は頼み事をする…… 連…

　毎週木曜日はカップ麺の日。 　それが、大学に通い始めて二ヶ月が経った西塔佐奈のルーティンだった。 　一人ぼっちでも良い。 　ただ、平穏な日々が送られたらそれで良い。 　――そ…

親に、教師に、同級生に求められてきた「いい子」。 いい子であれた証にずっと貯め続けてきたビー玉の瓶詰がいっぱいになった時、少女はたった一つの自分の願いを叶えるために行動を起こす。…

祖母が亡くなり、新幹線で母の実家へ向かう途中に出会った青いワンピースの女性。行きずりの人と死者、二度と出会えないのはどちらも同じ。 こちらの自主企画に参加しました。 三題噺「…

　漢帝国の再興を成し遂げた光武帝・劉秀。 　そんな彼と天下を巡って対立した赤眉軍に皇帝として擁立されていた建世帝・劉盆子。 　まだ十代の少年で事実上の傀儡であった事から許された…

ある日、歩道橋で起きた悲しい事件。 真夜中の人形との出会いが真相に迫る。 5/10とりあえず、推敲しました。 2024/4/24 応援・コメント・レビューありがと…

これは、もういない俺の両隣の家に住んでいた人たちの話である。 （この話はフィクションです）

　《悪魔王》と戦う者達は、《勇者》と呼ばれた。 　誰もが知っている。 　彼女が世界を救ったのだと。《悪魔王》を倒し人間を解放した英雄なのだと。 　そして誰もが知っている。 　…

夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。

故郷を失い、追われる身となった一人の青年。 青年の名はショーン。人との関わりを極力避け、孤独な旅を続けていた彼はある日、洞穴の前で不思議な少女と出会う。 メラニーと名乗った少女は…

希少な犬を手に入れた女性の話です。 改題しました。

昔書いたものをサルベージ。アラサー青年と昔死んだ幼馴染の少女の、恋愛短編です。

　自作をあまりにも辛辣に批判された文士が、批評相手を招いて話し合う。 　あくまで穏やかに、声も荒げず紳士的に。 　—―しかし静かな言葉の内に、身を焦がすような怒りを隠して。言葉の…

薔薇の季節になると疼く古傷。《僕》は過去を清算するため《彼》の遺族に会いに行ったが、今一つ話が噛み合わないのだった。

小さな書店に務める書店員、宮下咲子は大学生バイトの少女から一冊の小説を押しつけられる。 少女の一押しだというその本の作者は、人気作家のカルマ。彼（？）は自身の素性を一切明かさない…

冗談のつもりで放った言葉。その相手が例え気の置けない親友や家族だったとしても、知らず知らずのうちに傷付けてしまったことはありませんか？

私は今、後悔している。 １つは、出会いが早すぎたこと。 １つは、気付くのが遅すぎたこと。 １つは――……。 辛すぎて、サンダルのまま逃げ出した夏。 奇跡は、起きない。

とある女性の、事件と恋に関する証言記録。 ─── 【御礼】 ミステリーランキング週間9位/日間5位ありがとうございます。（それぞれ、2022/04/13、4/15付） ◯ …

慶応3年11月15日、この日、京都近江屋で坂本龍馬を 斬ったのは誰か？最新法医学と今日残る重要証拠を 元に、犯人をあぶりだします！ 歴史の真実とロマンをあなたと共に！

記憶と名前を忘れた少女を無表情な男性が救おうとする話。 これは、誰かの半妖物語。 誰もが見向きしない場所で起きた刹那のお話。 エブリスタとノベルアップ＋【非公開】 やがて時…

静かなる夜の国に暮らす純黒の少女・レトナは、清らかなる昼の国からやって来るも倒れていた純白の少女・ディリアを保護する。音が限られる夜の国にて、少女たちは初めて出会った異国の存在同…

「誅戮のヘイトレッド」の続きのような、2巻目をイメージして書き始めたSSです。SSという長さを超えたので二巻ということにしました。 誅戮のヘイトレッドはこちら▶https://k…

　かつて『発見』され、開拓によって光の内に躍り出た新大陸ことアルティマ大陸。人の手により成立した大国、ソルセリアは世界的な戦争による災いを逃れ、繁栄の一途を辿っていた。 　ソルセ…

　片眼鏡を掛けた不思議な御人、「ニシキさん」。気ままに人の世を楽しみ、気ままに誰かと交流する隠栖者の、一夏の交遊録。 　現の世界と異なる世界とを逍遥し、時に同伴させてくれる同行…

・簡単なあらすじ 故郷を滅ぼし剣鬼と恐れられた侍少女が、行方不明になった師を探して異国に渡り、傍若無人に大暴れする無双物語。首は刎ねるものと見付けたり。 ・真面目なあらすじ 和…

「あたしたちが……安倍晴明の孫……？」 安倍緋月は覚えていなかった。 半妖でありながら陰陽師でもある自分が、平安の大陰陽師――安倍晴明の孫だという事を。そしてその記憶が、意図的…

KAC2023参加作品。 お題「本屋」にまつわる少し切ない物語。

【あらすじ】 時代は幕末。 人の心を食らって生きる兇魂が世を彷徨う。 兇魂が人の体を蝕むと人は正気を失い、乱心した化け物と化していた。 古より帝に仕えし「魂喰」が兇魂を喰って…

イスヴェリスト大陸。火山と氷の世界が共存する不思議な地。そこでは氷の神を崇めるケット・シーの国と、炎の神を崇めるサラマンダーの国が、広大な雪原を挟んで争っている。 氷国には高い…

天に見放された世界。 人は死ぬと姿を宝石に変えた。けれど、黄昏の獣に食べられてはいけない。宝石も残らず消えてしまうから。 それはいにしえの罪の代価。錬金の王と呼ばれた最初の王さ…

　ヒマラヤの霊峰に見下ろされる村で暮らす少女、リンツェン。彼女の前に、不思議な雰囲気を身に纏った旅人が現れる。 　太陽に最も近い場所を目指す旅人とリンツェンの、彼ら以外は知ること…

※カクヨムWeb小説短編賞2022中間選考通過作品。 風流をこよなく愛する武芸者、榊清十郎は、自由に諸国を巡る風来坊である。 ある時夕立に降られ、雨宿りした桜の古木の下で、気…

当たり前にあったはずの平和は、呆気なく終わりを迎えた。 人のココロと思考を持つ生き人形。 残酷なまでに美しい人類の脅威"殺戮ドール"の襲撃。 彼らの圧倒な力を前に、滅亡を恐れた…

雪の日。突然、空から何かが落ちてきた。それは大きな羽を持っている鳥のようだが、人の体を持っているのだった。 落ちてきた者は、自分を『雪の降り子』──天使だと言った。 出会うはずの…

一攫千金を目指す郡遠弥が掘り起こしたのは、キョンシー女ことザラメ。 なんやかんや郡と同居するザラメの目的は、終焉の神デウス・エクス・マキナを倒すことだった。 そんなザラメのセカン…

ある日突然、愛する家族、国、そして守るべき主を失った、十七の少女。 残された仲間と、幼い主とともに始まる、復讐の物語。

　花街の自警団に所属する志乃は、〈妖雛(ようすう)〉すなわち半人半妖。〈物の怪〉と称される異形の襲来を予測された花街にて、前兆たる成り損ないを始末していた志乃は、旅の最中な初老男…

自分の好きなものとか性癖について話して好きって言ってるだけの、路傍の石みたいな感じのエッセイです。