概要
俺の致命傷は、お前の何気ない一言だった
冗談のつもりで放った言葉。その相手が例え気の置けない親友や家族だったとしても、知らず知らずのうちに傷付けてしまったことはありませんか?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!差別の残酷さ、反差別の訴えを無視する残酷さ
本編の応援コメントで、自分も身長は高くないがこのような差別を受けたことはないという旨のものがあった。
差別問題を提起すると、こうした反差別を無効化する物言いが決まって出てくる。
大抵は当事者を名乗りつつ。
仮にその自称が嘘偽りのないもので、本当に差別に遭ったことがないのだとしても、それはたまたま己個人の運が良かっただけだ。
そんな単純な事実になぜ思いが至らないのか。
あるいは、差別を差別と認めたくないだけかもしれない。
ただでさえ社会から不当なコンプレックスを植え付けられているのに、さらに自身が被害者であるなど、人によっては認めるだけでも辛いところだろう。
やはりその者もまた被害者なのだ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!マイノリティが一人、音を立てずに斃れる
悪気はなかった。本気じゃなかった。
そんなつもりはなかった。
まさか、そんな深刻に受け取るだなんて……
主人公は「背が低い」男性。
「たったそれだけ?」と思うかもしれない。
この作品における「まわり」も皆そう思っていた。
だから深く考えることもなく、彼をからかい、「向いていない」という理由で冷遇し、目を背けた。
そのひとつひとつが、積み重なれば人を殺せる毒であったとも知らずに。
マイノリティの活動はネット・コミュニティの影響もあって大きくなりつつある。けれども、それが適切に伝わっているかは疑問であるし、
何よりも「意識すらされない」マイノリティがいることも事…続きを読む