差別の残酷さ、反差別の訴えを無視する残酷さ
- ★★★ Excellent!!!
本編の応援コメントで、自分も身長は高くないがこのような差別を受けたことはないという旨のものがあった。
差別問題を提起すると、こうした反差別を無効化する物言いが決まって出てくる。
大抵は当事者を名乗りつつ。
仮にその自称が嘘偽りのないもので、本当に差別に遭ったことがないのだとしても、それはたまたま己個人の運が良かっただけだ。
そんな単純な事実になぜ思いが至らないのか。
あるいは、差別を差別と認めたくないだけかもしれない。
ただでさえ社会から不当なコンプレックスを植え付けられているのに、さらに自身が被害者であるなど、人によっては認めるだけでも辛いところだろう。
やはりその者もまた被害者なのだ。
このように、差別とは何重もの層をなして被害者をじわりじわりと追い詰めていく。
たとえ、どちらかといえば世間的に容認され、さほど大したことがないとされるような差別であってもだ。