概要
――魔女の実験体として妹を攫われた主人公、エドウィン。妹を誘拐した仇敵に四肢を貫かれ、魔法を使わなければ歩くことすらできなくなる。日常的に魔法を使うことでその身を削りながらも、彼は魔女を狩り、妹を探し続けていた。
魔女の情報を得て向かった研究施設で、彼は『白い少女』と出会う。
メイと名乗った少女は魔女の実験体にされ『双子の妹の体に魂が宿ってしまった』のだとエドウィンに語った。魔女でありながら言葉を紡ぐメイは、成功作と称される魔女だった。
二人は奪われた妹のために、魔女を生み出した存在へ復讐の刃を向ける。
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19世紀外国が舞台、海外サ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!わたしたちはまた、あの古く重々しい書を開いた
久しく読み応えのある、重厚な作品だった……!
その場限りの話ではなく、しっかりと考えられた歴史が再び読まれているような……そんな感覚だとも!
難しい言葉が度々出てくるがゆえ、読みづらいという者もいるのだろう。
けれど、それらがまた、コレが古いお話であることを強調するように、この残酷な世界に溶け込んでそれなしでは語れないものになっているんだ。
時が飛ばず、淡々と……しかし鮮烈に刻まれていく秒針。この1枚の項を捲る手すら、重々しく感じるような……それはきっと、終わりに向かうことへの恐怖だろうか?
ああ、この文を噛み締めたい。だと言うのに、いつかは終わりを迎え、その先に花が咲くような笑顔がな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!何この完成度……
「二人の人間を赤い紐で縫い合わせて作られた化け物」――それが魔女。この設定だけで物語に引き込まれた。
魔女とは何か、という設定に、ここまで強烈なものを出してくるなんて…。
魔女という存在は多くの作品に登場するけれど、本作の魔女はただ魔法を操り、摩訶不思議な現象を起こす存在ではない。人であった名残と、人ならざるものの残酷さ、その両方を抱えた存在として描かれていて、読めば読むほど胸に重く残った。
戦闘シーンはとにかく映像的で、文章を追っているのに頭の中では自然と光景が浮かぶし、魔法の描写、登場人物たちの語りも含めて、自然と「見えてくる」。
何より驚いたのが作品の完成度の高さ。
イラスト…続きを読む - ★★★ Excellent!!!耽美にして退廃的な夜を思わせる美しい物語
一旦第二章まで読んだ所感で書かせていただきます
19世紀の外国が舞台とのことですが、薬草と硝煙の匂いが漂ってくるような、どこか異世界的な雰囲気も感じられます。
エドウィンが妹を救うために戦うという、本筋だけを見れば王道、しかしその中身は非常に洗練されています。
多くの方のレビューにもあるように、文体はとにかく安定しており表現豊かで情景が目に浮かぶかのよう。
特にバトルシーンのヒリつくような緊張感がとても魅力的でした。
イラストの雰囲気も世界観にマッチしており、耽美で退廃的な雰囲気が個人的にもかなり刺さりました。
既に完結済とのことなので、続きも楽しませていただきます!