最初はごく普通の高校生が妖怪に命を狙われるっていうハードな話かと思いきや、彼方みたいなお気楽マイペースなキャラが日常に溶け込んでるから、読んでいてすごく楽しいんです。
特に彼方のあの天然癒やし系な顔をしておいて、実は天狗軍の副大将というギャップにはやられました。
主人公が振り回されてるのに彼方本人はどこか余裕がある感じが、見ていてすごく癖になります。
あと、白叡との絆がすごくいい。
最初はツンケンしてるのに、主人公がピンチになるとちゃんと背中を押してくれるあの感じ。
時々見せるデレ(ツナ缶とか)が可愛すぎてずっとこの二人の掛け合いを見ていたいです。
また印象に残っているのは、やはりギャップ萌えな妖怪たちです。
公園で出てきた人形妖怪たちのギャル語、オッサン声、Sっ気うさぎ……正直あれは笑いました。普通なら怖いシチュエーションなのに、会話が面白すぎて一気に引き込まれましたね。
あんなにマイペースな彼らが、あっちの世界に行ったらどうなるのか……正直、主人公が心配でたまりません。
でも、彼が少しずつ紅牙としての自分を受け入れていくんだろうなっていう期待感もあります。
伝奇バトルものです。ちょっとだけ少女漫画風? 主人公の高校生が、いきなり妖怪に襲われ、「お前は鬼だ」と言われるという、序盤から加速度全開な展開です。第14話まで読みました。
主人公である宗一郎の一人称で書かれています。一人称の物語というのはなかなか難しいもので、変な書き方をしてしまうと、途中で付き合いきれなくなることもあるのですが、等身大の普通の高校生らしさがしっかり出ており、物語への没入感を高めてくれていたように思います。
味方の妖たちが、絵はないのですが「少女漫画に出てくるイケメン長身のヒーローなのでは」と、絵を想像しながら読みました(笑)。台詞だけでも、そう思わせてくれる雰囲気があります。ただ主な登場人物が全員男性なので、一人女性がいればバランスが良いのでは、と思いました。第1章以降は登場するのでしょうか。
台詞と地の文の配分がちょうどよく、文章そのものもリズミカルで、伝奇にありがちなとっつきにくさもありません。伝奇が苦手な人でも楽しめると思いますし、「格好良い男たちが絡むアクションものを読みたい」という方には、お薦めの一作です。