「純文学 片思い」を含む小説

墓参りに行って家に帰るまでの話 又は ある人間についての解釈

なんでもいいから、私が此処にいていいよって 理由が欲しかった。ただ、それだけだったのに。 あれほど好きだった理想のお姫様を忘れてしまうなんて、私の恋人はずるい人だ。 いいよ。私…

鳥があの人の頭から、虫のような「旧姓」を引き抜いた。 結婚式に出席していた僕は、紆余曲折あって「旧姓」を手に入れる。 鳥と虫との生活が始まる中で、捨てきれない彼女への想いは高ま…

好きです。 そんなたったの四文字が言えたら誰も苦しむことはないのに。

ちょっぴりダークで愛に溺れるような短編たち。どっぷりと深い闇に浸かりたい日におすすめなお話たちです。 ※昔に書いた短編たちを、ストーリーを明快にしてリメイクしたものを含め、短編…

わたしの自殺計画を伸ばしているのは、片思い相手の通話が深夜にあるからだった。

小島夏帆は遠藤遥香に恋をする。 特別な理由も事情も何もない。ただの一目惚れ。高校生のありふれた恋愛。 けれど二人は同じ性を授かっていて、その関係性が「友人」を超えることなんてあり…

主人公の私は、学校の入学式で先生と目が合い、しばらく見つめ合う。その時から、先生に恋心を抱くようになる。 自分でも気付かない寂しさから、どんどん先生を好きになってしまう私。 …

三人の大学生が抱える恋愛感情は、同じベクトルに向くことはない。それぞれの想いは違えど、境遇は違えど、性別は違えど、綺麗に重なる三人の関係はどこに収束するのか。性別の多様性が尊重さ…

自分がなにをした訳でもないのに、何から何までツイていない日。そんな日でも結局、あなただけが私の心を踊らせるんだ。

皆んな同じに見える女とエンジン音しか聞こえない二人の愛の話し。 日々、文章を読みやすいように、改良しています。厳しい感想なども。是非お願いします。

近代文学の文体を参考に用いつつ、現代を生きる自他にも関わるものを追究しました。

モモコ、僕はキミに触れたいんだ―― 逃げ水みたいに、捕まらない女の子 僕はキミのことがほんとうに好きなんだ ５分で読めるショートショート８７作品目 隙間時間にどうぞ

長年の両片思いを実らせて幸せ一杯の美葉と正人。二人の前に謎の親子が現われる。強く結ばれていたはずの心が揺らぎ、己の性に翻弄されていく。 二人を見守る仲間達もまた、辛い現実と向き合…

　冬のさなか、僕は白い花と出会った。 　二月末。 　僕――高田涼介（たかだりょうすけ）は今日も学校へと向かうために電車に乗る。 　それまではただ移動手段だったそれが、とても大切…

彼に存在も知られずに、ずっと見ているだけでよかった。わたしは可憐な花ではないから。憧れのひとは清らかで端正で。だからわたしは、ずっと見続けるの。うつくしい彼のことを。だってわたし…

――俺は、女子を好きになることができない。 王 皓也は、同性の幼馴染のことが好きだった。 2025年、15歳の夏。女子という同年代の男子誰もが心の大半を占めているようなことに、彼…

「俺はお前が好きだ」と、幼馴染が蛙に想い人を重ねて告白していた。それが意地悪な質問だとわかっていたのに、シュールな光景に思わず「本人に直接告白しないの？」と笑ってしまう。私は彼の…

僕は…、僕は… 今、気付きました…

１０歳の僕がスクールカウンセラーを想い、行動する話です。