口下手で人と上手く話せず、趣味である小説執筆にのみ没頭する主人公が、高嶺の華であるヒロインや友人と関わりすこしずつ成長していくという本作品、小説投稿サイトに自らの作品を投稿したことがある人にはピンと来るものがあるのではないだろうか
感想に、レビューに、ランキングに一喜一憂し、書籍化したいと願う作者は、カクヨムにはいくらでもいるはずだ
無論、本作品の核はそこではない
本作品の良さは主人公の心理描写の巧みさだ
誰でも感じたことのある疎外感や、「自分には◯◯があるから」という自分への言い訳
主人公に共感してしまったために、主人公を貫通して自分にぐさぐさと刺さっていく
主人公の行動は物語らしく極端なのだが、やがて、その行動原理に納得してしまう自分がいることに気付くだろう
執筆活動をしたことがある人には、是非一度読んでみてほしい作品だ
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