私は本作が好きです。しかし、どこがどのように好きなのか言語化することができません。あるいは、この言語化できない感情を抱かせてもらえたことにより、好きになったのかもしれません。
言語化できない感情を抱えているとき、何とか言語化したいという思いがある反面、この感情を言語化しないまま抱え続けたいという思いも存在すると思います。言語化して正体を確かめたいけれど、その言語化されたものが本当に正体なのかがわからないからです。だからこの手放しがたい感情を一切損ねないように、そのままの形で抱えておきたくなってしまうのです。
本作を読んで以上のような考えが浮かびました。
素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。
他の読者の方がどのように感じたか、ぜひ知りたいです。