「異能 第10回角川文庫キャラクター小説大賞」を含む小説

　村で静かに暮らしていたクロエは、妹の代わりに辺境伯のもとへ花嫁として献上される。 　実は花嫁とは名ばかりで、辺境伯は領地から生贄に使える若い娘を差し出させていた。 　殺されるの…

魔法も魔法使いも存在しない国・レイルスロー王国。 この国には、上流階級の人間のみを相手にした【探偵】を生業にしているダレン・オスカーという男がいる。 王国は、寒く暗い冬を終え…

嘽(せん)皇国を治める剋帝(こくてい)姫(き)舜(しゅん)は、この世に存在するまことしやかなる存在が見えすぎるほどだった。 目の前にどれだけの美貌の持ち主がいようが、その顔は靄…

記者志望のブラッドは霊感が強い上、人の裏の顔が見える異能のせいで失業中で宿なし。ある日「住み込み」という条件につられ通称クラレンス・ホール（公家屋敷）という貴族の邸宅の求人に応募…

呪われた島に、王の娘として生を受けたお姫様セレネ。 彼女の生き様は高貴な血筋にそぐわないものだった。 風を切り、獲物を捕らえ、逃がさず咬みつき、王宮に戻ってくる。 そのよう…

九条 碧海（くじょう あくあ）は幼い頃から亡くなった人の想いの塊、すなわち幽霊と会話する能力を持っていた。 気になる女性がいたとしても、女性たちに憑いたモノが見えてしまうというそ…

※こんな読者にオススメ※ ・男女の年の差バディものが読みたい人。 ・独自解釈の怪異ホラー＆ミステリーが見たい人。 ・小学校を舞台にしてほんのりノスタルジーを感じたい人。 ※あ…

『浄霊』を起点に活動を行う狭間の者たちが居る。超越する者や歪む者。感覚が常人ではないが故に様々な苦悩とカルマを持って生まれる。

　読書と酒を愛する青年、ナイツは殺し屋だった。自分の生命を長らえるため、意に沿わないながらも殺し屋となったナイツは、人を殺すと必ず自己嫌悪と罪悪感に悩まされていた。 　ある夜、ナ…

厄獣。 それは害獣の枠組みを超えた生ける災厄。 古くは神や鬼や妖怪と呼ばれていた存在。 30年前から歴史の表舞台に出てくるようになったそのバケモノたちを、 日本国政府は元凶であ…

　人間の、記憶や経験を他人に移すことは可能か。 　そんな、危険でバカげた人体実験をやった連中がいたことは、ヒトラーの自殺という形で終わったはずだった。

『京都・嵯峨野トロッコ列車のフラッシュバック』 ある日、谷口のクラスにドン引きするほどの大ケガをした鶴島菜緒が転校してくる。 オレンジ色の夕陽に染まった彼女はとても儚く、今にも消…

広大な砂漠に囲まれた熱国。ここはオアシスを中心に栄えたいくつもの町々で形成されている。 十四歳の少年ミカは、民衆を苦しめる悪辣な行商人ガンダラの屋敷の宝物庫からお宝を盗みだそうと…

――筋金入りのお人好し巫女×謎の美青年神様による怪異退治コメディ 【1000PV感謝！　2024/04/29】 　今は昔。 　まだ日の本がヤマトと呼ばれていた頃。生き神と…

現世の時間が流れない特殊空間「死者の国」へ自由に行き来ができるようになった近未来で、作成者不明となった魔法を「解呪」する仕事を請け負う主人公とその相棒が、仕事をしたりしなかったり…

戌亥　義男（いぬい　よしお）は、ある存在に憑き纏われていた。呪い。祟り神。邪神。間違いなくそれは、そういった類の存在だった。しかし、戌亥にとっての問題は、その存在がとても美しく艶…

小学校教員の明文には、後悔していることがあった。 それは、十四年前、病気で亡くなったクラスメイト・古坂紫珠に、伝えたいことをなにひとつ言えなかったこと。 その古坂紫珠が、十四…

『魔法』と呼ばれる代物を行使できる人間は実在している、と証明されて早一世紀。 かつて『魔法』と呼ばれていたモノは『錬力』、『錬力を扱うことができる体質である』と判定された者達は…

満月を目にすることで姿を変え、異能を使えるようになる特殊な人類【オオカミ】が地球上で確認され百年余り。 ワケあってオオカミが苦手になってしまった女子高生は、ある日突然、同じ学園に…

　下山中に遭難した今淵禍太郎（某太郎）は、誰よりも仲のいい他人、女鹿野路銀（ギン）と、白銀の闇の中、唯一の希望、ペンションへと向かった。鵺に吹雪に時間逆行。その日の夜、“謎の火災…