ムカデを束ねる女王様
荒川馳夫
伝承1
海を渡る者どもに告げる。ムカデに注意せよ。奴らはどこで牙を研ぎ、誰を襲い、奪い、殺すか分からない。太陽神が世界を明るく満たす時も、月の女神が夜に美しく輝く時も、決して油断してはならない。特に「女王の海域」を通る者は用心せよ。そこはムカデの隠れ家。一瞬たりとも気を抜いてはならない。死にたくなければ、そこを通るな。最もそれは無理な相談だが……。
海の女神メセニエス、なぜムカデを掃除してくださらない? 海の守護者たるあなたの力でもって(以下欠落)
太陽神ヘルメイアスの力及ばぬ、海に巣食う害虫どもに死を!
――『アケイオス年代記』より
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます