「水死体」を含む小説

夏休みのある日、琵琶湖沿いに住む私は兄と共に自宅で駐車場の管理をしていた。水死体の目撃という衝撃的な経験をした後、私は一人でトイレにいた時に、何度もドアノブをガチャガチャと回す謎…

大学生・的場翔太は、３年ぶりに叔父の経営する海の宿を訪れた。今まで訪れられなかったのは３年前に友人の立松奈弓を海で失ったからだった。生前の写真を手にする翔太。そんな彼の前に、一人…

ネットで見かけた美術館ツアーに参加した僕はそこで彼女と出会った。七階のエレベーター近くに展示されている絵画の中で美しく水の中から顔を出している彼女は水死体である。

梓市役所「よろず相談室」。 そこに勤める尊（たける）の元には、虫の悩みから隣人トラブル、空家問題、さらに脅迫事件に至るまで、様々な悩み事が寄せられる。 ある日、尊が受けたのは廃屋…

自殺した恋人。 その真相を知りたい親友は男に近づくが……。

青い空と山と海の街「真宮」。自然豊かな南紀の地方都市に赴任したことで、愛犬ケントと暮らすようになった大輝は、和歌山地検真宮支部に勤務する検事。人一倍正義感が強いわけでも、世に蔓延…

警官から刑事になった山内は、最近変死体が多いことが気になっていた。腐乱した変死体が見つかり、その後、昔知り合いだった麻衣に出会う。自分が記憶を失っていることに気が付き始めた山内だ…

社の封印は溶けた。 僕は悪くない。 私ごとですが今日資格試験があります。現実逃避です。

夏休み明け初日。心当たりのない万引き未遂を撮影されていた高校生、鳩羽アキノは、クラスメイトの水瀬イサナに脅されて、五年前に海に流された妹探しを手伝うことになる。 両親を幼い頃に亡…

春の世の夢　　　　　　下村りょう 　ブッコロー、好きだよ。なにを？　きみのことだよ！　チャネルでもなく、お前。 　ほら、振り返ってご覧。ミミズっぽいでっけー枝！ 　ぼくはきみが…

人間は、触れてはならないと言われると触れたくなってしまう生き物 命知らずで知的好奇心のままに動く、怪しい私立探偵「霧崎海斗」は、自分の知的好奇心のためだけにあらゆる物事に首を突…

雪の降る、冬の浜に上がった女の水死体。彼女は全裸であり、顔は潰されていた。 身元不明。手掛かりとなるのは、彼女の手に握られていた小さなボタンだけだった。 警察庁特別捜査官の久我総…

4歳の誕生祝いの席、太宰治を水死体の人として知った「私」。 親が故人となり、実家がなくなる時、それを思い出しながら郷里に流れる玉川上水を訪れる。 変わり続ける街に故郷の縁を探すが…

主人公の翔太は、２９歳のサラリーマン。ふとしたきっかけで霊能力に目覚めてしまう。 そんな時、市内にある女郎々池では水死体が上がった。 犯人はわからない。 翔太の姉、京子は刑事…

己の胸に手を当ててみた。胸の中心が錐で刺されたようだ。 小さな穴がゆっくりと、しかし暴力的なまでの荒々しさで虚を広げていく。 喪失感が押し寄せてくるのを止められない。彼女が死んだ…

不法侵入した家。お湯の張られた浴槽の中で水死体のように眠っていた綺麗だけれど難のあるクラスメイト。 それから、誰にでも好かれたいという願望で少し歪んだ優等生。 二人が周囲を振り切…

海で行方不明になっていた恋人ユージが帰って来た。 彼の無事を願い泣き暮らしていたカナコだが、変わり果てたユージの姿を見て、素直に喜ぶことができない。 ユージは、そんなカナコに言う…

暁探偵事務所には、日々事件の調査依頼が来る。そんな中ある事件の再調査をして欲しいとの依頼が...。 その事件は、2015年夏に起きた事件。 事件が発覚したのは、古井戸から水死体が…

どざえもん。 それは猫型ロボットではなく、水死体のこと。 水死体を見つけたＩは俺に「放課後、どざえもん見に行こうぜ」と言った。

第二回偽物川小説大賞参加作品です