「朽ちる 世界」を含む小説

　赤子の時に実の両親に捨てられ、ゼド・クロスネフは生き甲斐を見出せずにただ徒に時を過ごしていた。そして、そのまま軍人として、愛銃と共に朽ちるだけだと思っていた。 　だが、偶然基地…

　僕は見守り続けている、事故で意識を無くした優（ゆう）を。 　あの事故の日。僕と優が喧嘩をしてさえいなければ。 　優と違う道を帰る事は無かった。優は僕と別れてから事故に遭ったの…

　ドイツの街、マインツ。そこには、一人の青年がいた。淡い金色の髪に碧い目を持った青年だ。彼は、自らを「マイン」と名乗った。 　日本人女性、清水 花。彼女は、今年も彼に会うために…

「ご飯を作ります！」――子供の遊びに巻き込まれ、エレベータから異界へと飛ばされてしまった福祉職員、遠野（とおの）。 　怪異はびこる奇妙な世界で逃げ惑うなか、伝説の迷い家を探し一…

アルマゲドン（最終戦争）後の荒廃した世界で、人類は緩やかに滅亡の時を待っていた。 マッダレーナ・マッジョーレ教会には、何世紀もの間、朽ちることのない乙女が眠っている。その遺体は…

その国には聖女と勇者が存在した。 それぞれを擁する教会と貴族は極限までに仲が悪く、決して手を取り合えない存在だった。 そんな中、世界を支える世界樹が朽ちるという神託が下ってしまう…

「新たな芽吹き：朽ちる部屋からの冒険」は、汚い部屋で孤独な日々を送っていた主人公、アダムの物語です。ある日、彼の布団にキノコが生えているのを見つけ、お腹がすいたアダムはそのキノコ…

世界大戦が続く異世界に転移した日本男児は、名を捨て人間らしさを捨て、改造人間サーティーンとなる。彼はこの世界に絶望し、死ぬために戦争へ身を投じることになった。しかし、彼は死ななか…

ロンドン、一八五一年。 子供の生存率は半分以下の東側、裕福層が住む西側。過密を極める中心地シティ。 酒場も監獄も超満員。そんなロンドンの一角。 母を亡くし、孤児院を脱走した七歳の…

戦争が激しくなると、魔女が現れ、戦争を終わらせる。 そういったおとぎ話があった。 そのおとぎ話が本当であればと願わずにはいられない悲惨な戦場に、『魔女』が現れた。 「戦争を終…

旧タイトル：膨大な魔力と知識ありのチートだけど、転生先がツノはないよね？ 異世界転生、胸躍らせる夢の展開のはず。しかし目の前で繰り広げられる勇者ｖｓ魔王の激戦に、僕は飽きていた…

　とある幻想世界で、下天した叡智と魔術の神は頭を抱えていた。 　技術的にも魔術的にも停滞した世界を活性化させる為の、新たな魔術系統の開発に行き詰っていたのだ。 　魔術体系の開発自…

少年シヴァは、親友よりも固い絆で結ばれた6人の少年と1人の少女と出会う。 家族を失い、世界から孤立した彼らが過ごした"滝壺の寺院"での日々は、何にも変え難い時間になる。 …

　非力で気弱な少年はその日、邪神の力を抑える為に生贄となった少女を救うべく、神と名乗る少女によって不老不死となった。 　全ては１００年後。その為だけに、ただその為だけに。 …

　世界が一度滅び、魔術が普遍的な法則の一つとなった世界。 　かつて世界を滅ぼしたとされる『殻の異形』と呼ばれる存在と、それらと戦う魔術師達の物語。 　若くして『殻の異形』の中でも…

スラムの赤ん坊に転生し朽ちる運命から、 あがき、もがく赤ん坊の俺。 生きるのでちゅ！ ※赤ん坊編（０～１歳）→幼児邪神編（１歳）→男の子冒険編（８歳）→レベル崩れ少年編（１３～１…

この身は人にあらず。立ち所に癒える傷、百を越えても姿は十七、八のまま。 遠方と心を読む異能の女は、西方の神に告げられた。 「あなたを、このアンバーシュの妃に貰い受けます」 この世…

　ごくごく平々凡々の俺の目の前に見たこともない少女が現れた。全然見覚えのない顔。 　少女はこう言った。 「次は救って見せるから。浩」 　待て待て、俺は浩じゃないぞ。

人々に忘れ去られ朽ちる運命にあった彼のもとに、何処からか声が聞こえた。 『誰か、たすけて！』 よろしい、ならば地蔵である。 これは地蔵の、地蔵による、衆生のための物語。