物語は、冷たい湿気を帯びたロンドンの空気から始まる。
時代の流れに翻弄されながら、気が狂いそうになりながらも必死で足掻く主人公の少年。
無慈悲なまでに酷な現状をありありと見せつける描写力が、この作品の一番の売りではないかと個人的には思う。
世界が閉ざされているからこそ、無垢な少年少女たちの夢は光輝き、その希望が儚いからこそ出会いは面白い。
人並みの平和。戦争が危惧される今の時代だからこそ、この本から学ぶ所は多い。完読して、僕はそう思った。
海外やアクション好きな方にオススメです。どうぞ、お手にとって読んでみてください。