転生でちゅよ。チートでちゅか?・・・・・はぁ?なめるなよ!

作者 酔玉 火種

110

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★★★ Excellent!!!

◆最早重箱の隅をつつかないと流行らない「異世界転生もの」ジャンル。webに公開する書き手たちは、あの手この手で重箱の隅をつついてはその重箱の隅を狙い過ぎた結果、自らの縛りに逆に苦しみ自沈していく◆そもそも異世界自体が破天荒な設定なのに、そこへ変な縛りやギミックを持ち出さざるを得ないのが今の現状・・・つまりは飽和状態の終焉が見える昨今にこの作者、破天荒な世界にど真ん中ストレートの破天荒をぶつけて来た!◆「でちゅよ」は無えわ、くっそ笑ったじゃねえか!・・・本編を見た者は、必ず金属バットで後頭部を殴られたかの様なショックで震えるはず◆更にその主人公を取り巻く様な、頼りになるようなならない様な残念なキャラクターたちが楽しげに場の華を残念に飾る◆作者の破天荒な人間観察と死生観がそのまま世界として描写され、活き活きと活字の中で踊りまわる本作、日々息苦しさを感じている諸兄にお勧めする!

★★★ Excellent!!!

「乳児期をどう描くか」というのは現在の異世界転生ものでは、重要な論点と言えるかもしれない。
だって赤ちゃんの頃に前世の記憶が甦っても、寝転がるか、泣きわめくぐらいしかできなくて話が進まない。だからそういった赤子時代はダイジェストで流したり、あるいはある程度ものごころがついた年齢で前世の記憶が甦ったりする作品も少なくない。
だが、本作では主人公が赤ちゃんの時代から話がガッツリ進んでいく! 
しかも生まれた瞬間から母親が路地裏で死んでいるという超ハードモードだ!

魔法を使ってネズミや虫から生命力を吸い取ったり、ハイハイで壁を登ったりして、なんとかスラムをサバイブするスキヤキくん(命名者本人)だが、赤ちゃんなのでやっぱり限界は来る。
そんな時に色んな人(?)に助けられて、彼らと交流を深める姿にはグッとくるし、やがて訪れる別れるシーンではちょっぴり泣けてくる。

こうやってあらすじを説明すると、ものすごくシリアスで重苦しい作品に思えるのだが、文章のテンポが良くギャグも頻繁に挟まれサクサク読めるし、スキヤキくんも台詞にいちいち「でちゅ」とつけたりして大変あざとくも可愛らしい。
最近の展開ではどうにか8歳児まで成長したが、それでもときどき語尾に「でちゅ」とつけるスキヤキくんはやはりあざとくも可愛らしい。

(新作紹介 カクヨム金のたまご/文=柿崎 憲)

★★ Very Good!!

 この語尾が癖になるでちゅ。悲しいスタートで始まるのに、そんな風に思わせないシュールな雰囲気で話が進むでちゅ。
 何とか生き延びながらスキヤキがとてとてと人生を歩むのでちゅが、山有り苦だらけで大変なのでちゅ。頑張って生きて欲しいのでちゅ。

 異世界転生ものが好きな方にオススメです。