「夜」を含む小説

村娘アリスはある夜、散歩から帰ってくると家が村人達と神父によって燃やされているのを見てしまう。 今まで村に尽くしてきたのに、この仕打ちを受けたアリスは、深夜村中の家を、教会を燃や…

かつて大豪邸の庭の奥にあった土蔵には、美しい青年が閉じ込められていた。青年は誰にも話しかけられることなく、忘れ去られたようにただ時間だけが過ぎていく。どれほどの時間が経っただろう…

優<ゆう>は夜に生きる夜型人間。 今日も日が沈んでから目を覚まし、夜の朝食をとりに外へ出ると、マンションの下で少女と出会う。 愛<あい>は（おそらく）同じマンションに住む女子…

朝から憂鬱なのは生理のせい？　ちがうな。それもあるんだろけどこの気分は昨日今日はじまった話じゃないんだ。 ヴァルプルギスってなんのこと？　世界はなにを隠してるんだろう。 ふたつ…

平凡な若者二人が、ちょっとした怪異と夜食を求めて夜の街を散策するお話です。

帰りの電車を待っていたツキヤとテルオは、ホームの片隅でキラキラ光るものに気がついた。落とし物だろうか、それなら拾って届けよう、そう思って拾った石が突然光り――気がつくと古めかしい…

殺意、執着、嫌悪、愛憎――女たちを蝕む女への激情。狂おしいまでの殺伐百合感情を描く短編集です。 ここに収録した短編はTwitter企画「殺伐感情戦線」への参加作品です。

伏線を散りばめ、ラストに回収する短編（１.１００文字程）。 ☆ 男は帰宅するため、大崎駅で埼京線に乗ったはずだった。いつものように電車は夜の東京を走っていた。しかし、赤羽トン…

寝苦しい真夏の夜。 暗闇で目覚めると、つけっぱなしのエアコンから女の手が出ている。 その手はこちらに向かっておいでおいでをするように動いている…… 「Ｓ・キングの芝刈り機のみ…

ついつい余計な一言を言ってしまう萌は、あることがきっかけでクラスから孤立してしまう。 落ち込んでいたある夜、萌の部屋に知らない女の子――、リリィが現れる。 彼女は不思議な窓枠を使…

高校二年に進級した秋山千尋は、同じクラスになった学内一のイケメン・神崎優夜に一目惚れをしてしまった。クラスでも目立つことのない眼鏡をかけた平凡な自分が、まさか同じクラスの男子を好…

『枝葉瑞穂』はちょっと不思議な、天然系ふんわり美少女。 お父さんとお母さんが大好きで、よく食べて、よく眠る、まだまだ子供っぽい女の子。 そんな彼女が恋をした。 相手はぶっきら棒で…

ライアン・ケリーは、アメリカに本社を置くヘッドハンティング会社のスタッフ。弱冠三十二歳ながらその手腕を買われて日本支部の責任者を務めている。 主な仕事は、日本で企業活動を展開する…

魔女（♂）と人狼が暮らすヤルンヴィッドの森。今日も二人は仲良く穏やかに、夜は少し情熱的に暮らしている。そんな森に赤毛・赤眼をした二人の魔女がやって来た。それをきっかけにヤルンヴィ…

　派遣社員の鶇里子《つぐみさとこ》は歌会に参加することが今年の目標だった。でも、結社の歌会は勇気がなくて、躊躇していた。 　そんな折、指導役の先輩、雲井大輔《くもいだいすけ》主…

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト　【短歌の部】二十首連作部門

作者非公開の匿名状態で、1,000～1,500字の胸キュン短編を書き、どの作品が一番キュンキュンしたかを読者投票で決める企画です。 投票に関しては、05/25 12:00投稿予…

　リディアは、エリート魔法師団の俺様団長ディアンと結ばれたばかり。 　いきなりの溺愛ぶりに、心も体もついて行かない中、任務で謎めいた「図書館都市」で仲間とはぐれて、目が覚めたら砂…

主人公、葉崎絢斗（はざき・けんと）は、所属する組織の命令で、港湾都市《ヘキサゴン》での異常事態の監視任務に当たっていた。三日目の夜、別組織ながら類似した目的を有する少女、七原薫（…

愛する人の背中を押してこの世を去った元公爵令嬢は、なぜか前世の記憶を持ったまま違う世界に生まれ変わった。 心機一転、明るく平民生活を満喫していたレイチェルの元に、傲慢な貴族の男…