「啜る」を含む小説

　ユリは本を食う。本を食う、というか、文字を啜る。似ているけれど、ちょっと違う。生きるために、文字を自身の体に取り込む。取り込み終わった本は空っぽになる。文字が本から消え去るのだ…

【カクヨムコン10参加作品】 1998年コソボ紛争に参加し、大きな武勲を上げ、陸軍スペツナズから連邦保安局【FSB】へ転属したジェミヤン。 コサックの戦士として育てられ、常に周…

自身の血液を持たず人間の血液のみが体内を巡る吸血鬼、通称『ヴァーミリオン』。 彼らは今も尚、この現代社会に紛れながら存在して人間を襲う。 潔癖なまでに真面目な高校生、平塚逸樹はあ…

血を啜る闇の住人、吸血鬼。目をつけられたが最後、その血を一滴残らず吸い尽くすまで彼らはあなたを追い回すだろう。 そんな時は合言葉を手に入れてHunter's rastplaats…

高校の時に付き合っていた。彼と別れ。他人を好きになるのがめんどくさいと感じる。 有崎モネ２２歳。そこに、もう一人の自分が駅前で倒れている所を見つける。 もう一人の有崎モネを高校の…

２歳児のちぃちゃんは、お蕎麦が大好き。しかもお箸で上手に蕎麦をつまみ、啜って食べることが出来るのです。 「なろう」にも掲載あり。

海外転勤する父親から留守を任される形で勧められた高校へ通う遠坂灯里。遠坂と同じクラスには、早夜月乃蒼という学園長の娘に当たる女子生徒が在籍している。 早夜月は一年の頃から学年一位…

星海アルマは魔法少女である。 魔法少女は人々を守るために戦う。 その力の代償から逃れるために、彼女は今日も、私の血を啜る。

人の血を啜る牙に、心を見透かす紅い瞳は月夜を支配する。 そうしたヴァンパイアの伝説が数多く伝わる国、ムーンダリア公国。 貿易商社ハロワイルカンパニーのひとり娘、エルシア・ハロワイ…

運はないがそれなりに平穏な生活をしていた男が不運続きで死亡してしまった。だが、男の不運は死んだだけでは終わらなかったのだ…。 何故かあの世に行けず地球とは別の世界に飛ばされ転生直…

「お父さん、お母さん、本当にごめんなさい――」。九州の大学でワンダーフォーゲル同好会に所属している主人公達は、北海道の日高山脈にあるカムイエクチカウシ山に登ることを決意する。冬山…

中年になってからの単身赴任。偶然にも、隣の部屋に住む未亡人の佐那子(さなこ)さんに出会う。これまで会ったことのないタイプの雰囲気を醸し出す彼女に、私はみるみるうちに惹かれ。そして…

超独創的な構成の短編集です ①に少しずつ書き足していく進み方です 短く雰囲気だけ見たい方は① さらに見たければ② そんな感じです ③までの予定です この物語で何が言いたいかは…

夜中に麺を啜った話、三幕。 食べ物系エッセイです。 過去他サイトで行われた「夜食コンテスト」参加作品を改稿増量した内容となっております。

――異世界【イリーシア】には数多の迷宮が眠っている。 　不死の宝玉、焔が噴き出す紅の鉱石、万病を癒す治癒の水。神秘の宝庫たる迷宮には人がかつて夢想した絵空が、形を持って存在してい…

西の森を統べる女領主、エリザベート。 彼女は人の生き血を啜る怪物、吸血鬼だった。 人狩りの最中、エリザベートは農民の少女と出会う。 少女は家族を守るため、領主の下僕となる誓いを…

今日も今日とて変わり映えのしない毎日。俺はいつものようにアニメの続きを観ながら、激辛カップラーメンを啜る。 そこに現れたのは、美少女吸魂鬼。 「アタシと結婚(契約)して！」 …

第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト　二十首連作部門　応募作品 北谷雪「花火を見送る」