モネとモネ 結局愛せるのは自分だけ

鐘を鳴らす怪物

序章 自分を愛する事とは

結局、この世界で愛せるのは自分だけだと思う。3月23日(月)

午後8時30分。高校時代から付き合っている。彼氏と別れた。

学生の頃からの恋人と卒業してからも、継続できるのは僅かな

人だけだと、思っている。「はぁー別れるのって、正直しんどい

かも・・・・・・」高校の時からの付き合いだった。サッカー部の

エースストライカーで、卒業後はプロに行く予定の人だった。

でも、現実は少し違った。高校最後のインターハイ予選で、敵の危険な

プレイの犠牲になった。右足の靭帯を負傷してしまい。高校三年生で

短い選手生命が終りを告げた。卒業後は、進学も就職もせず。私の少ない

バイト代で遊びまくる毎日を過ごしていた。私がどれだけ「働いたら?」

って言っても。「俺にはサッカーしかなかっただよ・・・・・・」と

最もらしい言い訳を言った。私は正直「サッカーに関わる仕事だったら、

いくらでもあるじゃん」と軽い感じで言うと。彼は「そういう問題じゃねぇだろう」と私に怒りをぶつけた。

それがきっかけになったのかは、わからないけど。その日

私は、彼と別れた。あぁ、ちなみに、別れた理由は彼曰く

「お前の人の心を土足で踏み滲む。そういう無神経な所が嫌い」と

言われた。それを聞いた私は「そう」と端的な返事しかしなかった。

人と付き合うのはしんどいよ。多分、私は一生独身だろうと

22歳の今思った。私の名前はモネ。22歳で、もう誰の事も

好きにはならないと決めた。いや、少し違うかな。他人たにんを好きになるのを

諦めた。少し痛い事を言う。そんな、私はふっと思った。

もう一人の自分が私を好きになればいいじゃん。私は、真剣にそう思う事にした。

もう一人の自分がいれば。絶対、私の事を好きになるはず。私は、彼と別れた。

3月22日(月曜日)の夜に、私は流星が流れる。今日の夜空に

「どうか、もう一人の私が現れますように」と真剣に願った。

 私の名前はモネ。そんな願いを真面目に、叶えようと願う。

 少し痛い女なのかもしれない。

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