「創作 怪異」を含む小説

青森県下北半島の西部。 奇異な形態の断崖や巨岩が連なる景勝地、神ヶ浦村。 その村の民宿の娘だという紗々音だが── お題で執筆!! 短編創作フェスのお題、「10」「羽」「命令」を…

　木の傘です。いつもお世話になっております。 　先日、友達のMさんが奇妙なネタを仕入れて家に転がり込んできました。 　Mさんとは長い付き合いになりますが、私のオカルト趣味を理解…

お題で執筆!! 短編創作フェス参加作品です。 今回のお題「羽」、「10」、「命令」の3つを盛り込んでみました。 「羽化登仙」とは本来羽のように軽くなって仙境に至るという意味ですが…

２００５年　平成１７年。ある夏祭りの日。小さなボロいお社でお参りをした時、彼女は名前を失った。■■■■。彼女の名前は己の口からも、他者の口からも自分の名前は聞こえなかった。やがて…

流浪の道登法師とその弟子制多の姿は、那古野荘近くの竹林にあった。 白狐の妖仙・初連を訪ねる旅の途中であったが、そこへ一羽の燕の式神が現れる。 足を止める師弟の前で、燕は姿かたちを…

　じつは昨年一年間、「怪奇宴投稿怪談グランプリ」という完全未発表（サイト公開も不可）ホラー作品のコンテストに、毎月ロング（1万文字以内）1本・毎週ショート（250文字以内）1本と…

【あらすじ】 恋人だった女性が突然死んでしまい独りぼっちになった少女、黄昏愛《たそがれあい》。恋人が生前に遺した言葉を信じ、黄昏愛は恋人の後を追って自らもまた死を選ぶ。彼女が次に…

２００５年、平成１７年。■■とある少女は喧嘩別れをした。その喧嘩別れをした日から異変が起き愛犬が亡くなり、一年後に母親が行方不明となる。年数が経つ度、その少女の身にも異変は起きて…

お題で執筆!! 短編創作フェス　お題「骨」参加作品です。今度は本当にオバケも怪異もなし。微ホラーです。

お題で執筆!!短編創作フェス投稿作品 テーマ『雪』

なにが起きてもおかしくはない、人の倫理から外れた貸アパート。 裕二(ゆうじ)はそのアパートの廊下に、ちいさな骨の山を見つける。 非現実的な日常のほんの一幕。 ちょっとした怪異と…

二階堂は探偵だ。しかし、探偵では食べていけないことから、週５でアルバイトをしている。 探偵としての仕事の依頼は月に一回でも入れば良い方で、その依頼も大半は特殊なものだった。いや、…

独り旅する道登法師の心は、陰鬱であった。歩けども歩けども、鈍色に染まる荒野にあるのは疫病の影ばかり。そんな道行の最中、道登はとある村落のはずれで、庚申薔薇の香りに誘われる。森の中…

道登法師とその弟子制多。流浪の旅を続ける師弟は、真夏の山村を訪れていた。 山村の尼寺で住持を務める尼僧から、道登は助けを求められたのである。 驚いたことに、山村は日照りが続いたか…

【あらすじ】 魔法と剣が支配する異世界エスピーガでは、勇者になるために試験を受けることが義務付けられていた。それに挑み、魔王すら打ち倒す力を得るため、とある兄弟が神殿に至った。そ…

一瞬の儚いラブストーリー 【あらすじ】 永遠の雪と氷が支配する霊峰ウォルマルトの麓に、百人ほどのエルフが住む小さな集落、霜の森があった。そこにはたった一人、人間の男が住んでおり、…

超短編の連作です 創作ですが、ひょっとしたら実話もあるかも･･･

　しがない独身生活を送る『俺』に、生まれて初めて彼女ができた。 　彼女は、とある栄養ドリンクの訪問販売員だ。 　そして、雨の日は足跡がバラ色になる。