「どす黒い」を含む小説

　とある何処かの森の中。 　森の中で倒れていた俺はアールと名乗る不審な人物に突然饅頭を食わされた。その饅頭は脳が蕩けてしまうくらい非常に美味でとても素晴らしい食べ物だった。俺は饅…

私、西園寺里音は、悪霊退治の仕事をしている。昔から霊感がある私は、その事を活かしながら、巫女ではないが悪霊退治をしている。そんなある日、私の退治屋にやってきたのは、どす黒い悪霊に…

俺の名前は大宮悟（おおみやさとる）という。 名前は神様の意味を込められて悟と名付けられた。 そんな俺だが付き合っている彼女に浮気された。 まあその傾向があったのであまり気にしない…

ある休日の昼過ぎ。 多くの人が行き交うショッピングモールで女と男、所謂、元恋人同士が再会した。 平均よりは背の高い二人が揃うとよく目立ってしまい、周囲にいた人達は自然と、極当た…

染められるのはいつも、どす黒い赤。

1,418文字の短編です。舞台は、平安時代のとある海辺の崖。そこでは、どす黒い海が眼下に広がっていたのでした。これは、子を孕んだ女性の死の真実を綴った物語。 結音(Yuine)さ…

幼馴染の紗英は、久しく学校へ来ていなかった。 友人の祥太に、姿を見せない彼女との関係をからかわれる日々。 別に、僕と紗英はそんなんじゃないのに。 ある日、僕は彼女の家に学校からの…

日出ずる国、日本には「蟲喰噺」と言う奇妙な解読不可能な書物が様々な地方にて発見される。この蟲喰噺は「水に濡れ、破れて読めなくなった物」、「焔に焦がれて読めなくなった物」、「こびり…

不確かで不定型な、変動する”かち”を求めて苦しむ主人公の独白を中心とした文章です。 善意は報われず、裏切られ、役立たずの自分はひたすらに無力で。 そんなどす黒い想いをつめ込みま…

飛び降り自殺をした青年。死ぬはずだった彼はしかし、傷一つなく生還する。 ところが体を一切動かすことができず、集団レイプの現場を目撃してしまい── 助けはなく、助ける力もない。 …

わたしは子供のころから、いいわけばかりをする人間だった。 そして、そのいいわけをする時には決まって、なにかどす黒い闇のようなものが現れていた。

善太郎が「神戸羅生門」を壊滅させてから2ヶ月後。大泉警部から「かつて兵庫県警組織犯罪対策課でマークしていた四隅行雄という男性を追って欲しい」という依頼を受けた善太郎は、彼が営むヤ…

※ あらすじを読んでも、本文とはほとんど関わりはありません。多分。 この物語は短編です。 「そんな事、出来るわけないだろう！！ 」 僕の言葉で全てを変えてしまったキミがいる…

帽子屋見習いのメアリは祖母の手伝いでとある屋敷へと配達にやってきた。 帽子を届けるだけのはずが、現れたメイドに有無を言わさず屋敷の中に連れ込まれてしまう。困惑するメアリにメイドは…

穏やかな春の夜。 雇われ侍の陸王（りくおう）と精霊使い兼盗賊の少年、雷韋（らい）は、廃教会で出会ったアルビノの鹿に促されて山中である儀式を目撃することになる。 それが禍事（まがご…

全１２話。完結済み。 俺とタカキとサナエは仲のいい高校生3人組だった。 ある日タカキがサナエに告白をしたいと俺に相談してくる。どうせサナエが受け入れるはずはない、とたかをくくった…

地方都市の中学校でありふれた日常を送る、若干中二病入った少女、油田雲雀<あぶらだ ひばり>。彼女はゆるふわ系の親友、城端琉智空<しろはた るちあ>と共に、校内に煙草の吸殻が捨てら…

大学生の三嶋ひかり。 彼女が秘め続ける後悔。それは子供の頃、大切にしていたクマのぬいぐるみを無くしてしまったこと。 逢魔が時と呼ばれるひと時、ぬいぐるみに想いを馳せていた彼女を襲…