霊の相談おまかせください!〜恋の相談は難しい〜
月桜 兎
第1話 私は悪霊退治屋!
私は西園寺里音。今日も私は朝から高校に登校する。そして、玄関で靴を履き替えようとした時、声をかけられた。
「里音、おはよっ」
「愛、おはよう」
友達の青木愛が話しかけてきた。私にとっては数少ない友達の内の1人だ。
「里音、昨日は登校していなかったみたいだけど?」
「うっ」
「もしかして、家の方で一昨日の夜じゃ解決出来ない悪霊がいたの?」
「おっしゃる通りです……」
そう。私の家は悪霊退治をする家だ。
神社や寺ではないが、悪霊退治をする家は今や普通にいるようになってしまった。神社や寺も悪霊が増え続けている今、神社や寺でないと退治出来ない悪霊や、逆にそこまで神社や寺に頼らないといけないほどではない悪霊もいて、問い合わせが多かったため、悪霊退治屋を作った。
悪霊退治屋を先に介する事で、悪霊がどういう類のものか判別して、悪霊退治屋で退治できるものは、そこで退治をする。神社や寺でないと退治出来ない悪霊は悪霊退治屋の紹介文を神社や寺に持ち込む。
「やっぱりそうだったんだね、一昨日の夜はどんなやつを相手にしたの?」
「うーん、なんか象みたいな感じだったかな」
「大きさが?」
「うん。なんか、大きさが大きくて潰されるかと思ったよ」
「それは大変だったんじゃない?」
「もう大変だったよ」
私は家族の中で一番霊感が強いため、私が必ず同行しなくてはいけない決まりになっている。兄もいるが、兄は霊感がないため毎回留守番をしている。
「じゃあ、明日は一緒に下校できる?」
「多分ね」
「やった!パフェ食べよ!」
「はいはい、わかりましたよ」
次の依頼は、明後日のため愛と一緒に下校する事にした。それにしても、明後日の依頼は憂鬱だな。
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