「聞こえない」を含む小説

学校で、廃病院に少女の幽霊が出るとの噂が聞こえてきた。

婚礼の前夜、清十郎は長年愛し合った恋人・静の夢を見る。 ※別サイトに投稿した作品「紅差し」を改稿・改題したものです。

愛用のイヤホンが壊れてしまった女子大生、ヒカリ。ある日聞こえないはずのイヤホンから、エリーゼと名乗る少女の声が聞こえてきます。戸惑いながらも声だけの交流を重ね、互いに惹かれあう二…

気付いたら霧の中にいた。そんな彼の前に現れたのは一台の車。「どうぞ」扉が開くとともに柔らかな声が聞こえた。

中学ではその言動行動からいじめられていた。高校に入学してバスケ部に誘われる。先輩の献身指導によって才能を開花させる。哲也にはいつもどこかで声が誰にも聞こえない声を聞いていた。いつ…

一人暮らしの部屋に声が響く。 といっても、それは僕の声ではないわけで。 どうやらそれは先日海で掬ってきた、今、僕の目の前の水槽でふよふよと浮かぶ"そいつ"から聞こえた声、なわけで…

クリスマスキャロルが聞こえてくるころ。 １２月２４日の夜。 孤独に悩むあなたのところに、その聖者はやってきた。 これを読むすべてのひとへ、この聖句を贈ります。

※自作オリジナル小説「秘密結社MPD」の続きです。 新たな隠れ家に移ったリアは、ユウの外出に付き合うことに。久々に街に出た彼女は、アイス屋で奇妙な噂を聞く。この街では近頃、夜…

男子高校生、国坂景護は憑かれていた。 自称武士の男の霊「大将」、自称学者の女の霊「先生」。 二人の霊を宿した彼は、無気力で普通の日常を送っていた。 ある日、落雷に被弾した景護は神…

日本人として生涯を全うし、気が付くと異世界へ猫として転生した和仁。その異世界は魔物や魔法が存在するファンタジーな世界だった。話せることに気付いた和仁は違和感に気付く。勝手に語尾に…

今日は何月何日だろう。何気なく点けたテレビから聞こえてきたのは『8月136日』という音声だった。目の前に突然現れた少女。異形の生物。階層世界。世界を救う為に、俺は戦いに身を投じる。

契約社員として働く三倉 旭陽（あさひ）は忙殺の日々を送っていた。 身も心も擦り減っていくのを見て見ぬふりする生活。気が付けば、それが社会で生きる為の常識となっていく。 助けて…

　一年前の事件によって、薫と美緒はひどく傷ついた。画面の割れたスマートフォンのように、表側だけ取り替えて、何事もなかったかのように生きてきた。それはまるで、『世界の端』に取り残さ…

最低ランクの鑑定士ディーンは、ある日勤め先でボロをまとった美しいシスターから「伝説の聖人が使用したと伝えられる封印箱」の買い取り依頼を受けた。偽物として返品されるが不思議な声が聞…

百神井応身の長編小説 ある日突然、頭に「これを書け」という声が響いて書き始めた小説「夏風越の（なつかざこしの）」は、書き始めてから年月がかかった。 どう書き進めるのかは、降りてく…

その日の午後は、先生の声しか聞こえないほど、校内は静かだった。 だが、ある時を境に、校内に恐怖が蔓延した。

アメリカに長く住んでいた六十五歳の主人公は日本に帰国し、市民講座の教室で「男女の格差問題」をテーマに教えている。ある日、講座の教室に得体の知れない年寄りが現れた。彼は確かに「老人…

　お待ちください。どうぞ、お待ちください。 　妾の姿が見えてらっしゃるんでしょう？　妾の声が聞こえていらっしゃるんでしょう？　どうか行かないで。どうか話を聞いてくださいまし。 　…

一人暮しの私の家で、突如鳴りだしたカリカリカリという音。 一体どこから鳴っているのかわからない。 だが、すぐに私は音の正体に気づいてしまった。 それは……。

　過去の経験により人と仲良くなり過ぎることを極度に嫌う主人公、優珠は、小学五年生のある雨の日に、近所の公園で五十鈴という名前の少女と出逢った。 　雨が好きだと言う五十鈴は少し変わ…