概要
星を待っていた。雪の降る夜に、それは奇跡を望むような心地だった。
一年前の事件によって、薫と美緒はひどく傷ついた。画面の割れたスマートフォンのように、表側だけ取り替えて、何事もなかったかのように生きてきた。それはまるで、『世界の端』に取り残されたかのような日々で。
――そうして訪れた約束の日に、誰かの歌が聞こえた。その声が、薫を呼んだ。
見知らぬ世界の中心で、叫ばれる愛に獣が応える。叶えられなかった約束があって、失われてしまった想いがあった。双子星の片割れが消えたら、もう片方はどうなるのだろう。薫はたたかう。たたかうことで、未来が開くと信じて――
――そうして訪れた約束の日に、誰かの歌が聞こえた。その声が、薫を呼んだ。
見知らぬ世界の中心で、叫ばれる愛に獣が応える。叶えられなかった約束があって、失われてしまった想いがあった。双子星の片割れが消えたら、もう片方はどうなるのだろう。薫はたたかう。たたかうことで、未来が開くと信じて――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!神秘的で幻想的な世界観! 言葉にできない感情が心を掴んで離さない!
最新話読了時のレビューです。
この作品はキャッチコピーが表すように、
まさに星や雪のような作品だと思いました。
目に見えているのに掴めない、掴んだと思ったら溶けて消えてしまう、
そんな上手く言葉にできない、ぼんやりとしか理解できない感情が幻想的な背景描写とともに神秘的な世界観を造り上げています。
また、ところどころに哲学的(?)なものについても語られ、
不思議なことなのに、当たり前のように今まで気づいていなかったような、
今まで見えなかった世界を少しだけ覗いたような、
そんな不思議な感覚になる作品だと思いました。
今の時点では、物語の全貌はまだ謎ばかりで全く掴めない状態ですが、
とにかく…続きを読む