「忘れてしまう」を含む小説

立花美奈27歳。恋人なし。仕事は順調。 だから今の人生悪くない、そう思っていた。 それでも私の心は時が止まっていた。 たしかに愛していた恋人を失った2年前から。 女性の恋愛は上書…

私が筆を持ったのは、なぜだっただろうか。 忘れてしまう前に、書かなければならない。 人生の中の忘れたいことほど、忘れてはいけないことである。

ごくわずかな人にしか届くことが無い神様の声、その中の一人、猪熊春斗（いのくまはると）は魂だけを神界に連れて来られてしまった。 そこで神様が言うのは、違う世界に行ってみないかという…

顔色一つ変わらないまま、彼女はあたしに言う。 まるで見てきたかのように。 全てを分かっているかのように。 あたしはそれが気に入らなくて、ふてくされて、やっぱりそのうちに忘れてしま…

創作のネタになりそうな、ふっと思い付いたものを書いていきます。メモ帳として使います。 使い道があるかは不明ですが、ここに書いたものは勝手に使ってくれて構いません。使用時に改変し…

「君が僕を思い出すまで、僕は何度でも君を好きになるよ」 ある日、なんの前触れもなく意識を失った少女･理佳(りか)。目を覚ますと、記憶喪失になっていた。真っ暗闇に放り込まれた彼女…

自宅で生活をするワシは今年で８９歳 介護が必要なワシは娘と小津枝さんんと言う介護施設の人の二人が世話をしてくれる。 しかし、腹が減ったなぁ～

『悪夢を食べてくれるバクに出会うことが出来たらもっと楽に生きれるんじゃないか。大人になったら悪夢から目覚めた朝はなんだか憂鬱で…だけど仕事があったり忙しかったりする。バクが現れた…

藤田雄介という男と、その男の癖を描いた小説です。

以知記がこれまで体験した面白エピソードを、ラジオ投稿風にお届けいたします。 第一話「マトン事件」より みなさま、こんにちは。 私が以前、ネパール料理店に行った時の話を聞いて…

『あの日見た夢』を略して『あの夢』あの日見た夢は、曖昧で思い出せないでも少しのことなら覚えているそれは、この世界をあのバケモノから救うこと！ 主人公の水野　弘樹（ミズノ　ヒロキ）…

某所で書いた三題噺の置き場所。おひとつから読めますので好きなはなしをどうぞ。 　彼女は孤独だ。不可思議で奇怪な花の病に侵されている。体から花を咲かせる少女と彼女の目付け役を任…

「歯車のエストレ」の続編です。 出来ればそちらを先に読まれることをオススメします。 アンドロイドと人間が対等な存在として扱われるようになった近未来。 アンドロイド専門の殺し屋「…

　過去を根に持つ方ではない碧は、良いことも悪いことも寝るとすっかり忘れてしまう。人を恨んだり深い妬みを抱いたりする人たちが苦しんでいるのを見るたびに、都合のいい性格だ、とつくづく…

『あなた』は雪道で車に轢かれ、瀕死状態です。 会話することもできません。 『あなた』はきっと、そう遠くないうちに命を失うでしょう。 そんな『あなた』の唯一そばにいるのは、 30分…

　死神。それは冥府への案内人。人の臨終に立ち会い、死者の魂を導く者。 　彼らは看取った死者の記憶を覗いてしまうがゆえに感情を持たない。そういう風に〝つくられている〟。来る日も来る…

未だかつて解き明かされていない謎。「恋」 なぜ人は等しく平等な人間に恋をしてしまうのか。 恋は生きる上で必要なのだろうか。 俺、夢莉(ゆうり)は何かの拍子に事故にあってしまった…

「薫の25歳の誕生日　薫を守れ！」 　薫の幼馴染みであり恋人の時雨の部屋には古びた紙に殴り書きで書いてあるメモがあった。 　その言葉の意味を薫も時雨も覚えていなかった。 そし…

大事なことを忘れてしまうのは、実は私の悪癖です。だからメモを持ち歩く、それも私の習慣です。

「記憶消去」という医療技術が一般的に普及した近い未来。多くの人は嫌な記憶や、不必要な記憶を消去して健康的に日々を生きることに何の疑問も抱いてはいなかった。しかし、母親によってすぐ…