「「5分で読書」」を含む小説

都会の洋館の午後三時、毎日ひと組だけ来客がある。 迎えに立つのは地味な装いのお嬢さん。 今日のお客さまのご依頼は？ 「5分で読書」コンテスト参加作です。 全3話を金・土・日で…

リンちゃんが絵を描くのはいつも花が咲き頬る絵ばかり。 でも、スケッチしている風景には花なんて存在しない。 そんな彼女を花さかリンちゃんと呼ぶ人がいる。

バスケットボール部に所属する西条琥白は同じくバスケットボール部の恋人である北条玄斗と楽しい毎日を過ごしていたが、ある日の下校中、幼馴染みの東条青二とその恋人である南条朱璃と偶然出…

天使と悪魔の恋の話。

僕は殺されて幽霊となった。天使曰く、今はあの世に行くまでの猶予期間。 僕はある人に一目惚れしてしまう。そして、天国行きの死者には特典があるのだとか。

ベビーフェイスの愛くるしい顔立ちで人気のご当地アイドル、響竜夢（ひびきリューム）。 彼がクラスメートから持てはやされているのを、虎飼息吹（とらかいイブキ）は複雑な顔で見ていた。 …

『５分で読書 2022』《恋愛編》のお題を目にして思いついたネタ。 制限字数に満たないのでエントリーしていませんが、 一応「だれにも言えない恋」のタグは付けておきました。

ぜんぜんタイプじゃなかったんだけど、ある出来事をきっかけにして、あたし、冬島くんの天才ぶりに気づいてしまったの。

　中学２年生の成海美汐と長谷部亮太は幼なじみ。部活がある日は帰りが遅くなるから、ふたりは一緒に帰る約束になっていた。そんなふたりをまわりが誤解したり冷やかしたりするのはいつものこ…

小さな喫茶店には、小さな謎が良く似合う。

私の名は香撫　実音（かなで　みお）。 明日で十六歳になる。 仕事で忙しい両親は、今日も帰ってこれないそうだ。 これは私の十六歳の誕生日にあった出来事。

謎解きと謎が出てくる物語が大好きで、将来の夢は名探偵になること。 そんな中学１年生の女の子――片山帆風（ほのか）は、ある日クラスメイトから謎のメッセージを解読してほしいと頼まれる…

ある冬の日。 間橋 杏香（まばしきょうか）の営む花屋に、中学時代の同級生、倉科 大和（くらしなやまと）がやってきました。 プロポーズの為に花束を用意して欲しいという大和に対し、淡…

海外に転校してしまった親友から、手紙と共にある物が届いた。それは楽譜だった。しかしその楽譜は奇妙な記号や絵が描かれていた。 困り果てた僕は、ピアノの先生である五泉…

いつかその夜空を燃やし尽くすのはルナ、オマエだよ、と。 言ってやるのは止めた。ルナが余りにも不憫だったから。 ▼ 俺と、幼馴染のお話。 ※短編『フラグメント』と繋がってい…

『「５分で読書」短編小説コンテスト2022』によせて書きました。SFか恋愛かで迷いました。

僕が好きになった彼女は、もう既に好きな人がいた。 どこにでもある、ありふれた失恋。この恋を、君は知らない。知る必要は無い。 彼女が幸せになったその隣に、僕がいる必要は無い。こ…

もえかちゃんは3才の時、とつぜん男の子になっちゃった。 僕はそんな彼女に、もう一度もえかちゃんになって、と言えない……。

突然の出会いが深閑とした空間が好きな少年の生活を変える。

　部長の迷言によって衰退の一途をたどる文芸部。大半が幽霊部員となり、いまや残るは部長の石長天彦(いしなが あまひこ)と後輩JKの白菊眞名(しらぎく まな)のみ。 　残った白菊は部…