「なんだよ」を含む小説

　みんなに訊きたい。　なにか分かったかな。 わたしはいまだになんにも分からない。 分かった気がますます、しなくなる一方である。 この歳である わたしもそれなりの知識見聞は得ている…

「１０８！？　ウソ！　１０９じゃなかったっけ！？」「余った魂は廃棄処分待ちの素体に突っ込んで未発見ダンジョンのボス部屋に送っちゃえば一石二鳥ね！」 過労死したアラフォー男は自称女…

自称インチキ霊媒師の俺は、自殺志願者の女子高生栄田真理を飲酒運転の車に轢かれるように背中を押した。霊体となった彼女を俺は捕らえ、そして運転手の男をゆする。俺の目的はなんなのか、そ…

王太子の婚約者である、リディア・フォン・マルムスティーンは、王太子の誕生パーティで婚約破棄とある令嬢を虐げた罪を告白し投獄を宣言する。 身に覚えはないが、王太子の熱弁、証言者（王…

人間のことを見下している傲慢なサキュバスのお姫様──リリアーナは、ちょっとしたミスを犯し、投獄されることになってしまった。しかし彼女は、慌てない。見張り役として派遣された男を誘惑…

過去を振り返れる人間は、決まって幸せな思い出を持っている。 濁った眼で見えるのは偏見の塊でしかない。思い出と呼ぶには冷たい、小さな記憶のかけらしか持たない私には、それ以上のものが…

――大切な人の隣にいるだけで。 世界的なパンデミックから半年。 最初はただの流行り病かと思われたそれは、死者を蘇らせるものだった。 そんな中、2DKのアパートで暮らす「元」…

男子校で恋愛とは無縁の青春を送った島田陽がある朝目覚めると、高校一年生だった9年前にタイムリープしていた。社会人になってからできた彼女・厚東（ことう）楓も一緒にタイムリープしたも…

「この世界に居座る地球人、通称勇者を全て殺せ。それを果たした暁には願いをなんでも一つ叶えよう」 『観衆』と自称する何かに異世界へ転移されられたのは、現代日本で6件の完全犯罪を成し…

【アルファポリス様「第16回ファンタジー大賞」最終選考作品】 　仲間を助けた事によって断罪されてしまった、小柄な元Sランク冒険者サン・ベネット。彼は追放された王都から出ていく際に…

彼女の行動の中には、いつだって常に“マナー”がある。 エレガント、と呼ぶにはいささか血と暴力に彩られすぎた暗い路地裏を、今日も彼女は往く。 “掃除屋”メアリ・ハニカムウォーカー…

都会での生活に疲れ果てて地元に帰郷してきたおれは、なんの因果か駅の喫煙所で、昔は実の姉みたいに慕っていた女の子と再会する。 しかし、別人のように変わり果てていた彼女はなにやら訳…

唐突にタイムスリップする話

【完結】 『少女向けファッション』のカタログ写真モデルとして百合の母達の会社でアルバイトしている雪人くんが、完成度の高い女装を目指してなんやかんや試行錯誤しつつDIYしてゆきます…

※近況ノートにキャラ絵があります。（★）のある話には挿絵あり。 社会人の鳳健吾（おおとりけんご）と高校生の鮫島凛香（さめじまりんか）はアパートのお隣同士だった。 兄貴気質であ…

俺、南洋万汰(なんようまんた) 趣味は小説を書く事だ。 最近、姉ちゃんが俺の書いてる小説な内容に興味を持ち始めて来た。 だから試しに読んでもらったんだけど…… ※この小説…

白鳥「なあ浜田」 浜田「なんだよ、白鳥」 白鳥「俺らの話って本になると思う？」 浜田「見たことないからいいんじゃね？」 武田「いや、見たいやつがいないから無いんだろ」 白鳥&浜田…

「世界崩壊危機から十年」 　そんな話が朝礼であった。十年前、世界は未曾有の蝗害に襲われ、世界中の国々が食糧危機に見舞われた。 　そんな危機を救ったのが、ＧＭフード（ジェネティカリ…

主人公は引きこもりで髪がなくて、廃課金者だったが、新作のゲームを買いに行こうとして死んでしまった。 転生したとき、その世界の髪の女神になっていた。 「なんだこれ…嫌味か！？」

「シャーロット・オルレアン！お前をセシリア・ルーズベルト毒殺未遂で逮捕する！」 意気揚々と私に宣言する元、婚約者候補であった男、ウィリアム殿下。 「……それは私を皇太子妃候補か…