概要
私たちを繋いでいたのは、一本の糸だった。
過去を振り返れる人間は、決まって幸せな思い出を持っている。
濁った眼で見えるのは偏見の塊でしかない。思い出と呼ぶには冷たい、小さな記憶のかけらしか持たない私には、それ以上のものが見えてこなかった。
なのに小さな飴玉が舌の上を転がる時、ふと記憶の栓が緩みそうになる。
過去から伸びる長い線が、好奇心を憎悪に塗り変える。
忘却の先にある景色はなんだっけ――
◆
見つけてくださりありがとうございます。
本作品は自作小説『ティアドロップ;オンステージ』の外伝にあたる作品となります。本作のみでも楽しめるよう執筆していますが性質上、『ティアドロップ;オンステージ』本編をご覧頂いてからの方がより深く楽しめるかと思います。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
濁った眼で見えるのは偏見の塊でしかない。思い出と呼ぶには冷たい、小さな記憶のかけらしか持たない私には、それ以上のものが見えてこなかった。
なのに小さな飴玉が舌の上を転がる時、ふと記憶の栓が緩みそうになる。
過去から伸びる長い線が、好奇心を憎悪に塗り変える。
忘却の先にある景色はなんだっけ――
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見つけてくださりありがとうございます。
本作品は自作小説『ティアドロップ;オンステージ』の外伝にあたる作品となります。本作のみでも楽しめるよう執筆していますが性質上、『ティアドロップ;オンステージ』本編をご覧頂いてからの方がより深く楽しめるかと思います。あらかじめご了承いただけますと幸いです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その異世界は、目を逸らしたい過去が追いかけてくる。それを乗り越える物語
毒親からのネグレクトの末、生活できなくなり違法行為に手を染め、人生がどん詰み。
そうして異世界へ逃れるしかなくなった少女が主人公です。
主人公の少女は異世界で、なんとか暮らしていけるようにはなったのですが、
そこで主人公の親であると名乗る奴らが、なぜか異世界にまで自分を探しに来ていると知らされて、というところから物語が始まります。
もし本当にそいつらが親本人であるなら、今まで散々ほっぽっておいたくせに、なんで今さら?
重いですよ。
設定はめちゃくちゃヘビーです。
でも不思議なほどに暗くない。
主人公が尖りまくってるからです。
人生詰んでも、うじうじしない。
うじうじする暇があった…続きを読む