毒親からのネグレクトの末、生活できなくなり違法行為に手を染め、人生がどん詰み。
そうして異世界へ逃れるしかなくなった少女が主人公です。
主人公の少女は異世界で、なんとか暮らしていけるようにはなったのですが、
そこで主人公の親であると名乗る奴らが、なぜか異世界にまで自分を探しに来ていると知らされて、というところから物語が始まります。
もし本当にそいつらが親本人であるなら、今まで散々ほっぽっておいたくせに、なんで今さら?
重いですよ。
設定はめちゃくちゃヘビーです。
でも不思議なほどに暗くない。
主人公が尖りまくってるからです。
人生詰んでも、うじうじしない。
うじうじする暇があったら、怒る。怒鳴る。ぶん殴る。
むき出しの感情が迸りまくる。
生命力の塊のような主人公。
生きるべきか、死ぬべきかなんて悩まない。
生きる。それ一択。
生きるためになんでもやる。
異世界行ってもそれは同じ。
生きるためになんでもやる。
一人でも生き抜く。
だって今までだって、一人でほっておかれたんだから。
でも、そんな時。
元の世界に置いてきた目を逸らしたい過去が、追いかけて来たかのように、それはやってくる。
少女は向き合わなければなりません。
自分が元の世界に置いてきてしまった物事。
それと、この異世界で新しく手に入れた物事。
そして、これから先で、自分がどう生きるべきなのか。
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外伝にあたる作品ですが、ストーリーは本篇からほぼ完全に独立しているので、これ単体で楽しめます。
6万字と短くまとめられているので、むしろ本篇よりこちらから入るのもぜんぜんアリです。
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