概要
何ひとつ 確信のないままに生き そして死ぬしかないようだ
みんなに訊きたい。 なにか分かったかな。
わたしはいまだになんにも分からない。
分かった気がますます、しなくなる一方である。
この歳である
わたしもそれなりの知識見聞は得ているだろう。
生きている以上、なおまだ日々すこしづつは増えていっているはずだ
だがいくら知識を増やしても、どの分野においても知りたいことの肝心かなめのところに到ると専門家たちも自説に確信はもっていない。ほとんどの説は現象の説明、謂わば仮説にすぎない。それ以上わからないのであれば、われわれとしてもいくら不満でもいたしかたない。
つまり万象すべて人間の便宜上の解釈に思える。
人生のことなどについてもやはり万説、方便に聞こえてならない。
では、私がいったい何を分からながっているのかの一例を、日常生活のありふれた出来事のなか
わたしはいまだになんにも分からない。
分かった気がますます、しなくなる一方である。
この歳である
わたしもそれなりの知識見聞は得ているだろう。
生きている以上、なおまだ日々すこしづつは増えていっているはずだ
だがいくら知識を増やしても、どの分野においても知りたいことの肝心かなめのところに到ると専門家たちも自説に確信はもっていない。ほとんどの説は現象の説明、謂わば仮説にすぎない。それ以上わからないのであれば、われわれとしてもいくら不満でもいたしかたない。
つまり万象すべて人間の便宜上の解釈に思える。
人生のことなどについてもやはり万説、方便に聞こえてならない。
では、私がいったい何を分からながっているのかの一例を、日常生活のありふれた出来事のなか
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★ Good!考えることをやめたくない人たちへ。
懐疑的な考えで、世の中に蔓延している正しいとされる思考を眺めてみる。科学者であろうが哲学者であろうがそれらに縁のない他の生き方をしている方々であろうが、等しく重要で不可欠な素養であると私は考えます。加えて、時にその行為は勇気を要するということも。しかしこの作品の筆者様は、様々な学問分野で正しいとみなされている知見に独自のメスを入れていきます。
私にはそれが非常に痛快であり、構想に四十余年かけたという続きが期待に満ちているように思え、しかしまた同時に、現段階では考察や背景知識に甘さが残ると口惜しがらずを得ません。
第3話読了時点でのレビューです。
3話すべてを通して、私自身が幼少期…続きを読む