「怪異」を含む小説

家々の庭には必ず石祠(せきし)が有り、“オコジンサマ”を祀っている。 そんな集落にやってきたのは、小説のために取材をしたいという自称作家。 村人が口々に言う“オコジンサマ”とはい…

　引越しの挨拶のため、その町でもっともチカラの強い『場所』へ向かった遙華。そこで待ち構えていたのは男の子の霊体であった。 「今世こそボクと一緒に過ごそう」 　そう言ってイケメ…

「悪霊は、この中にいます！」 「出てけっつってんだこの三流詐欺師がっ！」 寂れた商店街の定食屋の女主人、間田木リョウコの元にやって来たのは巫女服をまとった謎の少女。少女によれば、…

　月宮 夜空(つきみや よぞら)は、SNSでイラストや小説で活動をしている。 　だが、思うよりも周りの反応は薄く、彼女は、フォロワーに嫉妬し、つい攻撃的な投稿を繰り返してしまって…

ガラ通りに居を構える奏上師、連雀ヒエイ。邪気払いを生業とする彼が遭遇したのは、なじみの豆腐屋に取り憑いた怪異だった。 除霊も仕事の一環？SCALY FOOTの世界観のもとで淡々と…

　自然に囲まれた片田舎の高校に転校して来た、星海燕【ほしみつばめ】は、と或る事情により、この地へとやって来た。 　しかし、実は、40歳の童顔中年男。しかも、最強能力を持った、異常…

　オレのいるこの世界はおかしい。 　本来創作物の中でしか存在し得ないはずの悪魔に魔物に異能と魔法、とどめに改造人間を始めとした生物兵器を生み出す悪の秘密結社とそれらへ対策をは…

子供の頃、暇潰しに手に取った。 私の心を踊らせ、震え上がらせた。 酸いも甘いも共にした。 時は流れそれは私に牙を向く。 信じようが信じまいが..... これは私の怪異録。

警察官の神田智輝は『怪異現象対策課』という聞き馴染みのない部署に配属された。そこは、科学では解明できないような怪異現象が関わる相談ごとを捜査する部署らしい。 智輝は怪異現象に懐疑…

表向きは田舎のパワースポットを巡って記事を書く自称ルポライター阿納桧 都月(あのひの つづき)。 昔から「よくないもの」が見える彼女はそこら中にありふれている異世界への扉が開い…

土筆屋大悟（つくしやだいご）は陰陽師の家系に生まれた、ごく一般的な男子高校生だ。残念ながら霊能力はほとんどなく、辛うじて十年に亡くなり幽霊となった姉の声が聞こえるという力だけがあ…

　俺のノートには奇談が詰まっている。 「街角で見えないナニカが足にまとわりつく」 「電車の中で姿の見えないナニカに腕を引かれる」 　どれも友人が体験した不思議な現象だ。 　科…

「きっと神様が僕たちを友達にしてくれたんだよ！」 　白く光る巨大な入道雲が浮かぶ青空の下、眩しい笑顔で君はそう言った。 願いを叶えてくれた神様へお礼をするため小学生のミコト…

2017年の〈大災礼〉により現世は怪異によって完全に汚染された。わずかに残された非汚染者は異界・異世界・異次元…へと退避。現世を除染しようとする者、現世を破壊しようとする者、異界…

魔術師が架空の存在となったため、彼らはとても暇になった。具体的に言うと働き口がない。おかしい……昔はもっと稼げたのに……。 そんな魔術師の日常。普通に働いたり、怪異を研究したり、…

夜の街には、恐ろしい怪異がいる。 その怪異に食われると、食われた者は世の中のほとんどから忘れ去られ、いなかったことになるという。 人食いの怪異。 次は誰を喰うのか、誰が忘れ去ら…

男は病院の屋上へ上がった。先客はいないと思ったが、背後から会話が聞こえてきた。(この作品には暴言描写があります。苦手な方はご注意ください)

視えないモノが見える青年、団野赤月の世界は、ある日、箒で空を飛ぶことを夢見る魔女見習いと出会ったことで一変する。 ミステリーコート。 その東京支部は、渋谷にある探偵事務所が担って…

僕の名前は九十九幽夜。 僕は人間じゃない。 今日も今日とてメールが届く。 不承不承ながらも相方の女、怪力乱神と共に。 アヤカシ退治に精を出す。 ――これは人間になりたい異物と異物…

　3・Ve(スリィ・ヴィー)と 　Ad・4m(アド・フォーム)は、 　世界間秩序維持機構である。 　彼らはあらゆる場所・時間で歴史改変を防ぎ、 　世界の消滅を回避しているのだ。…