「たからもの」を含む小説

　約百名の高齢者が暮らしている特別養護老人ホーム。ここでは、およそ三、四か月に一度の周期で亡くなる入居者が続出する。 　いつも入浴のたびに「ワタシ、死ぬの？」とたずねてくるＳさん…

旧家のお嬢様こと梅小路翠子（うめこうじ・みどりこ）さん。縁あって国直轄の特務機関、対怪異浄化情報収集室でお仕事することに。口が悪くて素直じゃない年下の上司こと颯（はやて）くんと、…

　後に姫君によって玉水と名を与えられたものがいた。そのものは憧れの姫君に近づくために支えるために守るために仕えることを決意した。 　姫君のためにと働きを続ける玉水。 　彼女が本来…

気がついたら、ゲームの悪役貴族アルフレッドに転生していた。 アルフレッドは、辺境の小国を治める傲慢で冷酷な貴族。 領民を虐げ、私腹を肥やし、気に入らないものは容赦なく処刑し、挙…

インスタで成功した姉は以前とは別人だった。きっとあの投薬のおかげだ。人生やり直したい、その先には……望む未来が待っている。 5分で読める短編小説。 少しでも「悪くないね」と思…

ふとしたきっかけで前世の記憶を思い出した私、アンナ・ステインローズは、無事に「リリカルスクールラブ」の物語を終え、悪役令嬢として退場する事なく、これからは妹のアリーに相応しい人を…

　現代社会で生きにくさを感じていた奏澄（かすみ）。 　ある日突然海に突き落とされ、異世界へと転移してしまう。 　そこで出会った傷だらけの海賊を、孤独感から助ける奏澄。 　海賊は…

伯爵令嬢のクラウディアは転生者だった。 転生した世界は前世で読み漁っていたラノベの一つ。そして自分は婚約者とヒロインの仲を引き裂こうする悪役令嬢だと気が付く。 婚約者のカイルが大…

男女が待ち合わせをするとき、どうやって時を知ることができたのでしょう。 そんなことに纏わるお話です。

公式企画「お題で執筆!! 短編創作フェス」に乗っかり、全7回のお題に合わせて連作掌編を書いていきます。 こちらは2話目です。 お題：雪 中華屋・神龍軒は老舗の町中華。 先代の親…

カエンは傭兵仲間のヴァレリーと背中を守り合って戦場を生き抜いてきた。 国境の小競り合いを終え王都に戻った二人の関係が、些細な出来事から変わっていく。 *** BL(ML)です…

『魔闘祭』、この大会で優勝すれば欲しいものが何でも手に入る。 これは異世界転生でも世界の危機でもない、1人の高校生が学校生活を通じて魔闘祭優勝を目指す物語。 世界人口の約10分の…

不思議なことに円が出てきたので、人々はその円を疑い始めて離れていきました:それは世界中の円の出現を記録し始めました。 半蔵イサムは、偶然円の中にテレポートし、イサムはそれがダンジ…

　主人公――相沢二郎は、人生に対して唐突に奇妙な満足感を覚え、急行電車の前に飛び込む。 　しかし、次の瞬間に彼が目にしたのは、森の中の風景だった。 　ゴブリンに襲われ、それを西…

すなわち生きながらの眠りの世界である。これ又、ピュロンにおいては馬耳東風にすぎない。心頭滅却すれば火もまた涼し、である。言葉は使用法でいかようにも変化させうる。 ピュロンと同時代…

ふーざけんじゃねえ。 異世界ファンタジーだと思ってたのに、なんかジャンルがちがうじゃねえか！ 過酷な辺境の領地を守る貴族の息子に転生した主人公。 過酷な修行の毎日を送りつつ、魔…

「罪深い人の想いが創り出した、人の心から産まれた、人ならざるモノ――鬼だ」 人の世に潜む怪異 それは決して唐突に産まれたものではなく 人が人であるゆえに 人が人で…

私は寒い季節でも冷たい飲物を飲む。職場で部下にそのことを指摘されても変わらない。 その理由は、妻しか知らない･･･

戦後の広島。 ならず者の男の所に一通の電報が届く。 世話になった兄貴分が危篤との事だった。 駆けつけた男が見たものとは……――― 同設定の長編小説「八朔日の贄」↓ https…

昔ある講師が言いました。 下を向いている人間は何かを考えている。 上を向いている人間は何も考えていないと。 ちなみに私は当時から空を眺めながらものを考えるクセがあります。なので、…