概要
昔、むかし、時を告げるものがまだない頃のお話です。
男女が待ち合わせをするとき、どうやって時を知ることができたのでしょう。
そんなことに纏わるお話です。
そんなことに纏わるお話です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!なんとめでたくありがたい噺か!!
森の奥深くに暮らす与平という男は、
森の木を斧で切りに向かった先で、
斧を泉に落としてしまいました。
そこからは、全身が透き通っておられる女神様が現れ申し、
「これであろう。お前が落とした物は」
と、金色の斧を差し出し申した。
……ナントナクどこかで聞いたお話ではありまするが、
そこから先の展開が面白い。
何より教訓がしっかりあるのがありがたいですな。
「金は大事だが、それよりも大事なものがあるんじゃないか?!」
一見胡散臭い説教ですが、
この先生の手にかかれば「アア、真その通りだナァ」というご教訓に姿を変えまする。
お子様に是非読み聞かせていただきたい!!
ご一読を!! - ★★★ Excellent!!!読んだ後、優しくホッコリした気持ちになれます
あたたかい気持ちになれる、とても素敵な作品でした。
「世の中で一番大切なものは何か」、「真の豊かさとは何か」と、改めて考えさせられるお話でもあります。
ある日、与平が泉の中に斧を落としてしまう。泉の女神は欲のない与平のために、泉の水を金に変えて好きなだけ持って行けるようにしてくれる。
あの有名な童話がモチーフとなっていますが、その先の展開がとても良い形に仕上げられていました。
この豊かさを得た後で、与平は最後にどういう決断を下すのか。
最後に迷わずに「この答え」を出せる与平が、とにかくとっても優しくてホッコリした気持ちにさせられました。
あたたかさに溢れる物語、オススメで…続きを読む