これも一つの愛の物語だと思う

主人公が古い斧を誤って泉に落とす。泉から現れたのは……。

有名な昔話風に始まるこの物語。
その流れの通り、正直者である主人公は富を得ますが、そこからの展開が秀逸です。

正直者が得をする、そんなありきたりな教えではありません。

本当に大切なものは何か。
人は富を手にしても、正直で真っ直ぐな心を持ち続けることは出来るのか。
そんなことを考えてしまう、昔話風の深い話。
これも一つの愛の物語ではないでしょうか。

……と、書きましたが、登場人物達の話し言葉が何とも味があって、全体的に軽く明るい雰囲気なのも作者様ならでは！
オススメいたします。