灯火の手紙 優しくて不思議で、泣けてしまう

タイトル通り、あの宮沢賢治先生に作者様が宛てた手紙。
全部で六通。

読ませて頂くごとに、私は深く息を吐いて終わりました。

一通ごと、作者様のユーモア溢れる行動や、彼方を行く想像の世界にクスッと笑わされるのに、結びには深く深く息を吐くのです。
それはとても心地よい吐息で、時に涙がこぼれ、時に心温まり、そして、時に胸が熱くなり、勇気をもらいます。

世界は不思議で、分からないことだらけでも、自分は自分のままで頑張っていていい。
そんな全肯定をもらったような、優しくて不思議で、泣けてしまう、唯一無二のエッセイ。
きっと作者様にしか書けない、灯火の手紙。

皆様にお勧め致します。

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