才弾け、瑞々しくも奔放に駆け巡る

エッセイを読んで


わたしはめぐりてめぐりて
たよりなくぼやぼやと
新雪のやうな貴女の言葉を
そっと手の平にのせました
それはふいと姿を溶かし
やさしく、ぽつりと、広がって
くるくると、雫になりて染みわたりゆくのです

海溝の様なまっくらな銀河を
銀色の粒は幾重にも分散し
貴女が見ゆる情景を、わたしもこころに納めます

それらはきれいにひかりて
忘却したり、失くしたり、
見失ったり、薄まったり
そんなこころを照らすのです
お日さまがふっしゃりと見渡す様に

わたしのたましひを
知らぬ間に縛り錆つかせ留め置いた戒めを
貴女の喜びが浸透せしめ、震えさせ
れいろうなびーだまのよふに
ころころ、きらきら、澄みわたり
春の草花を芽吹かせます

貴女の言葉に触れていると
青空、天蓋、突き抜けて
くるくると、雫になりて
わたしのこころに染みるのです




皆様、この素敵なエッセイを是非お読み下さい( ;∀;)

その他のおすすめレビュー

福山典雅さんの他のおすすめレビュー1,694