読んだ後、優しくホッコリした気持ちになれます

 あたたかい気持ちになれる、とても素敵な作品でした。

「世の中で一番大切なものは何か」、「真の豊かさとは何か」と、改めて考えさせられるお話でもあります。

 ある日、与平が泉の中に斧を落としてしまう。泉の女神は欲のない与平のために、泉の水を金に変えて好きなだけ持って行けるようにしてくれる。

 あの有名な童話がモチーフとなっていますが、その先の展開がとても良い形に仕上げられていました。
 この豊かさを得た後で、与平は最後にどういう決断を下すのか。

 最後に迷わずに「この答え」を出せる与平が、とにかくとっても優しくてホッコリした気持ちにさせられました。
 あたたかさに溢れる物語、オススメです。