このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(314文字)
主人公が女性に招かれ、彼女のコレクションを見せてもらうシーンから始まります。ケルベロスの牙、氷雪狼の前臼歯、ローグ・タイガーの切歯――女性のコレクションに対する情熱と知識がリアルに描かれている作品です。珍しい動物の歯のコレクションというユニークな設定が非常に興味深く、物語の世界観に引き込まれました。
さらっとこの構成で短編書けるの天才。読んで。面白いから。
彼女の持つ沢山のトロフィー。沢山の猛獣、怪獣、怪物から奪い取った白いトロフィーだ。それは、彼女の絶対的な力を表していた。だからこそオレは、彼女に依頼したのだ。心配することはない。そう。彼女にかかればきっと。
冒頭からもう、少年のハートが刺激され、ワクワクでいっぱいになります。 ケルベロスやオークなど、幻想動物の数々の名前が登場。そして、それらの『歯』をコレクションしているという謎の人物が出現します。 一体、これらの歯の数々はどこで手に入れたものなのか。そして、この先でどんな光景が繰り広げられるのか。 そんな緊張とワクワクの先で提示される、「ある驚愕の結末」。 二千字足らずの短い文字数の中で、一個の世界観と、一個の驚き、そして思わず頬が緩む満足感。 とても楽しい作品でした。
魔獣の登場する冒険者の物語と思ったのですが、意外なオチに納得します。依頼主の気持ちわかる人多いでしょう。
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