廃嫡王子の華麗なる逃亡劇　～手段を選ばない最強クズ魔術師は自堕落に生きたい～

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（169文字）

”やりたい放題”とありますが主人公最強というわけではなく普通にピンチになります。
そこを切り抜けるの方法は知恵がメインで、たいていの話にだましだまされが絡むあたり、昔懐かしいクラッシックなヒロイックファンタジーっぽいと思いました。
ただキャラはみな斬新で少しも古臭さを感じさせません。
おススメです。

あまり優しい世界ではなく、登場人物も癖があるの性格なので、本来ならもっとダークな世界観の作品になってしまいそうなのだが、主人公を中心とした登場人物らの軽妙なやりとりのおかげで不快感は全く感じられなかった。
出雲大吉先生の作品は手軽に読めてハズレがないので他の作品も是非読んでもらいたい。

書籍版の方は、少し追加要素的なものがあるので、話に影響してくるのかな？
まぁ、読んでる方なら解ると思いますが、主人公クズではないです。少しアレですが…
傲慢不遜だが、人の意見や価値観を肯定する事が出来て、他人から見ても聡明で知謀にも長け、強力な魔術師でもあり、王の器として申し分ないが、意外と情に厚く、ツメが甘いので憎めない。
トラウマで空と海が嫌いってのも笑えるし、完璧じゃない主人公なのが良い味出してますね。
メインの2人の嫁と、旅先で臨時？で加わる仲間達との掛け合いも面白い。
これからも楽しみにしてます。

地獄の沙汰は〜を読んで楽しかったので、こちらも読み始めたら面白かった。
58話目くらいでの感想になります。

キャラ設定がいいですよね。
いい性格してる。
だから会話のテンポがよくて、面白い。

1章も最後まで面白くて、直ぐに続きが読みたくなりました。

タイトルから受ける印象と、大分内容が違う感じです。
・傲慢魔術士
・ヤンデレ剣姫
・ポンコツ聖女
という、非常に濃い３人組による、全然華麗じゃなくて、最強でもクズでも自堕落でも無い、お笑い珍道中です。

３人の掛け合いがイチイチ面白いし、そんな凸凹トリオに振り回される周囲とのやりとりも面白いです。

クスクス笑いながらサクサク読める良作なので、是非、読んでみてください！

現時点で★が3000以下なのが信じられないくらいの秀作です。
1話の時点でメインキャラのキャラ立ちが完璧で、ヒロインも高貴で下種で淫乱と大変良いキャラなのもグッドです。

ただ惜しむらくはタイトルと内容がちょっとマッチしてないかなという点です。
実際
×　華麗なる逃亡劇
〇　華麗なる(笑)逃亡劇
だし、自堕落にも生きたい感じもして無いですしね。

また、話の展開がWeb小説というより1巻で話の区切りをつけるラノベ寄りになっているので、その点で少々不利なのかもしれません。

いずれにせよ★10000↑クラスの出来だと思うので、ぜひ読んでみてください。

背景設定からハッキリしているので行動に筋が通って読みやすい。そしてその言動がまた面白い。
個性豊かな主人公達の冒険を是非。今イチオシ！