致死率十割神社でSNSの話題を掻っ攫った本作
しかし春海水亭先生の作品を読んだことがある方なら、それが掴みであることはすぐに理解るだろう
ネトラレラレ(略)でも同じことを思ったし、なんなら2作前では「死立死を思い友とせよ(メメント・モリトモ)DIE学」とかやっているのである
本当に何食ってんだ
一見出オチに思えるが、そこは流石怖いホラーもほろ苦い青春物も落語の一席も書けることでお馴染みの同氏
畳み掛けるような胡乱とトンチキの応酬をスルッと飲み込ませるテンポの良さと余分の無さには唸るしかない
ホラーな部分はじっとりとした厭さがあるのも地力を感じさせられる
更に今回は戦闘描写まで上手くなってしまったのである
夢枕獏御大の影響が濃厚だとしても、モノにしてしまったのは春海水亭先生の確かな実力だろう
同氏に書けないモノは無いのか
まさに「洒落にならないほど怖い」才能である
果たしてノンジャンル何でも書ける奇才はどこまで登り詰めるのか
是非とも見届けたい
最後に
本作のジャンルは「現代ファンタジー」です
ホラーじゃねぇのかよ