境 仁論（せきゆ）

る。

始まっちまったね、なついあつが……

何この……ええ……？

愛。愛ですよピアノ。

秋だってのに怖くて寒くて泣いちゃった

頭が、湧いていやがる……

全話がそれぞれ独立した話なのに全てが面白い。
圧倒的文章力を唸りたくなるほどの濃密な世界観。
そして何よりカッコいい。

死って結局なんなのか？ 死を動物の名前に置き換えればペットとも捉えられるが、ならばなぜ「死」なのか。 その正体を考えれば考えるほど、我々は「死」について考えてしまうという罠…… わ…続きを読む

少女を守る正体不明のナニカと、それを追う人々の話。
色鮮やかな地の文で語られる世界観はいずれ現代をも超えていく……
古代と現代が重なった幻惑的なホラーファンタジーです。

読み進めることで判明する事実。そして最後に突きつけられる悲痛な一文。
心霊でも妖怪でもなんでもない、人間に起こったエラー、そして伴う人間らしい苦痛。
ぜひ読んでもらいたいですね。

昔助けた獣が人の姿で恩人の元に……というのは昔からよく使われてきた手法だったけれど、いずれもその最後は別れという形だった。 しかし今作の最後の最後で二人は再会し、共に…… なんとい…続きを読む

どれも短くクスッと笑えてしまうシーンを切り取ったお話ばかり。
寝る前のひと時にいかがでしょう。

日記形式で綴られる二人の女性のお話。 序盤は憧れの人に対する思いが赤裸々に語られて読んでいる自分もなんだか胸焼けしてしまうのだが、終盤につれて世界が彼女たちを否定していく。 それで…続きを読む

ただただやるせない。 一度悪として認識した相手が心から善良な人間になったという事実が耐えられない。 自分にとっての悪というキャラクターは永遠に悪であってほしい。 そうでもしないと…続きを読む

短い文章ながらも、とてもアラビアンナイトのような幻想的な世界観と、それと重なり合う心情描写が素敵な作品です。
サクッと異邦の地を歩きたい方にオススメ。

豚はいつも美味しい部位を提供してくれるけれど、人はただ食べることしかできない。 改めて考えてみてほしい。一体何を持って、僕らは豚以上の上位存在になり得るのだろうか。 僕らは一体何が…続きを読む

長い間夜明けに思いを馳せて創作を続けて、結果訪れた朝日は決して輝かしいものではない……
切なく、どうしようもないけれど、でもどうしてか共感できてしまうようなお話です。

枯れた花を救出したのは現代テクノロジー。 しかしそれによって息を吹き返したはずの花に違和感を持ってしまったとき、本当に全てが崩れ落ちてしまうような展開が待っています。 人、自然、共…続きを読む

親からの虐待によって日常的に自傷行為をしている女性のお話。 身体を自ら壊すことと解放感がどうして結びついてしまうのか。 結局その果てに何が残るのか。 主人公視点で語られる、ただただ…続きを読む